運用常時接続時代のパーソナル・セキュリティ対策(第2回)4.Routing and Remote Accessサービスとその使い方(4) デジタルアドバンテージ |
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コマンドの実行方法
先に述べたように、コマンドの実行方法には3種類の方法がある。ここでは、“routing ip”コンテキスト中で、“show interface”を実行させる場合を例にとってみてみよう。
1.netshをインタラクティブに使う方法――その1
netsh.exeを起動して“routing ip”コンテキストに切り替え、そこで“show interface”と入力する。最も基本的な使い方である。
C:\>netsh
……netshコマンドの起動
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2.netshをインタラクティブに使う方法――その2
1.の方法と似ているが、いちいちコンテキストを切り替えずにすませる方法もある。以下のように、コマンドの直前にコンテキスト指定を直接置くのである。
C:\>netsh ……netshコマンドの起動 |
この方法は、コマンド文字列が少々長くなるが、いろいろなコンテキストが混在するような場合に便利な方法である。
3.スクリプト・ファイルを使う方法
実行するコマンドをあらかじめファイルに記入しておいて、その内容を実行させる方法もある。書き込んでおくコマンドは、2.のときと同じように、先頭にコンテキスト付きで指定しておけばメンテナンスもしやすいだろう。ファイル名は任意でよい。
C:\>type netsh-command.cnf ……スクリプト・ファイルの内容確認 |
なおこのスクリプト・ファイルは、インタラクティブな使い方の場合でも、“exec”コマンドで実行させることもできる(ただしexecコマンドはルート・コンテキストでのみ実行可能なので、スクリプト・ファイルの記述では、各コマンドの直前にコンテキスト指定を付けておく必要がある)。
C:\>netsh ……netshコマンドの起動 |
4.netshの引数にコマンドを直接指定する方法
この方法では、コマンドを1つずつnetshの引数として与えて、それを実行する。コンテキストは、2.や3.の場合と同様に、コマンドの直前に指定する。実際に使う場合は、このようなコマンドそのものをさらに.BATや.CMDファイル中に記述しておいて、バッチ的に実行させることになるだろう。
C:\>netsh routing ip show interface ……引数付きでnetshを実行する |
以上のように、netshを実行するにはいろいろな方法があるが、以後の説明では、2.や3.のように、実行するコンテキストとコマンド名、引数を1つの行にまとめて記述する方法を採用することにする。ユーザーの環境や使い勝手に応じて使い分けていただきたい。一般的には、インタラクティブに実行しながらその効果をひとつずつ確かめ、最後にそれらをまとめて設定ファイルに書き出して保存しておく、という使い方になるだろう。
運用 |
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