ハワイ、オアフ島沖での練習船事故、悲しみとか怒りだけでは済まされないものを感じます。 いったい、なぜ、こんな事故が起きたのでしょうか。日米の一般報道を見ていても、さっぱり理解できません。 Windows 2000と直接関係する話題ではありませんが、自分で調べてみました。 えひめ丸を沈めてしまったグリーンビルは、艦艇や地上攻撃を目的とする攻撃型原潜(FirstAttack Submarine)ロスアンジェルス級の1隻で、簡単なWebページもあります(米太平洋潜水艦隊司令部のWebページ(英文))。 日本語の潜水艦情報としては、EnSub(Encyclopedia Submarinica)が定評です。また潜水艦って何?は元自衛隊の方が実体験を紹介しています。いずれも、参考にさせていただきました。 X Window Systemで動く原潜潜水艦といえば、ショーン・コネリーみたいな艦長が潜望鏡をにらみながら「魚雷発射」を命ずる姿とか、ヘッドフォンに耳をすますソナー係が浮かびます。 でも、調べてみると、グリーンビルの指揮管制はデジタル化されていて、X Window Systemで構成されていました。戦闘管制システムBSY-1という名前です。
パッシブ/アクティブ・ソナーと測定精度ソナーには、パルス(=衝撃波)を発信し、その反射を分析するアクティブ(能動)型と、受信のみのパッシブ(受動)型があります。また、水中の音の伝わり方は周波数によって異なります。大雑把に言えば、次のような傾向があります。
いずれにしても、水中の音速は1.5km/s程度で、光とは比べ物になりません。それがソナーの難しさの根本理由になっています。 ソナーの核心はFFT(高速フーリエ変換)ロスアンジェルス級では、探索範囲が広い低周波帯ソナーBQQ-5が主役です。 艦首に収められた球形のセンサー・アレイは、ミラー・ボールみたいな形で、小さな水中マイクのユニットが1000本近く並んでいます。 各ユニットが捕らえた波形は、艦内のソナー・レシーバでデジタル化され、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を基本とする周波数スペクトラム分析を行います。FFTは、オーディオや画像信号処理に広く使われる手法ですが、1960年代、IBMでソナーのために実用化されたのが最初といわれます。 レシーバの演算結果はワークステーションが受け取り、X Window System上にMotifで画像を表示します。 Q-70ワークステーションニュース画面にときどき登場するソナーとは、AN/UYQ-70型ワークステーションのコンソールです。艦内の他のコンソールも大半は同型です。
Q-70は、VMEバスにHP744(165MHz)という聞きなれないプロセッサを搭載し、TCP/IP、FDDIなどのインターフェイスを備えています。普通のパソコンと異なるのは、最大8本のマルチプロセサ構成が可能な点です。 HP744とは、Hewlett-Packard社のPA-RISCプロセッサで,たぶん市販製品7300相当と思われます。 BQQ-5の画面表示は、1280×1024ドット20インチ・カラーLCDディスプレイを2面使います。フレームバッファでビデオ画像に変換し、艦内のモニタにも出力しますが、今回は、その1台が故障していたと報じられています。
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