製品レビュー
Windows Services for UNIX 2.0

1.SFUの概要とインストール

デジタルアドバンテージ
2000/11/25

 「Microsoft Windows Services for UNIX 2.0(以下SFUと略記)」で最も特徴的な機能は、NFSファイル共有サービスの提供と、UNIX←→Windows OS間でのパスワード同期機能にあるといえるだろう。そのため、たとえばWindows NT/2000サーバを中心にしてネットワークを組んでいる場合、そのサーバ・マシンにSFUをインストールすれば、UNIX/LinuxクライアントをWindowsネットワークに組み入れることができる。つまりWindowsサーバ上に置かれたユーザーごとのホーム・ディレクトリを、Windows系クライアントからも、UNIX系クライアントからもアクセスできるようになるのである。UNIX系クライアントのために、特別なNFSファイル・サーバを用意したり、2種類のマシンでパスワードなどを個別に管理したりする必要がなくなる。ファイル共有サービスを一台のマシンだけで集中的に管理したい場合に有用であろう。

 このような使い方のほかに、SFUをクライアントのWindows NT/2000マシンに組み込んで、NFSのクライアント機能だけを利用するという使い方も可能である。この場合は、UNIX/Linuxサーバ上で動作しているNFSサーバを、Windows NT/2000マシンから利用できるようになる。ネットワーク上に多数のUNIX系マシンがあり、ユーザーのホーム・ディレクトリなどをUNIX上のNFSサーバで共有・公開しているような組織では、Windows系クライアントからNFS経由でこれらにアクセスしたいという要求も多いだろう。このような場合には、各Windowsクライアント・マシンにこのSFUをインストールすればよい。

サポートCPU x86アーキテクチャ(Alphaサポートはなし)
必要なOS Windows 2000 Professional/Server/Advanced Server、Windows NT Workstation/Server 4.0+SP4以上
必要なディスク領域 60Mbytes
パスワード同期に必要なUNIXシステム Solaris 2.6以降。HP-UX 10.2以降。Compaq Tur64 UNIX 5.0以降、RedHat Linux 5.1以降。
Microsoft Windows Service for UNIX 2.0のシステム要件
パスワード同期機能を使うためには、付属のためのモジュールをUNIX側にインストールする必要があるので、特定バージョンのUNIXが要求される。
 
製品名 推定小売価格
Microsoft Windows Services for UNIX 2.0日本語版 2万9800円
Microsoft Windows Services for UNIX 2.0日本語版アップグレード・パッケージ 8400円
SFUパッケージの価格(価格は推定小売価格)
新規パッケージのほか、Version 1.0(1999年4月発売)からのアップグレード・パッケージがある。

インストール

 SFUをインストールするには、Windows NT 4.0 Workstation/Serverか、Windows 2000 Professional/Server/Advanced Serverが必要になる。必要となるディスク領域は、インストールするコンポーネントにもよるが、最大で約60Mbytes程度である。

 インストール・プログラムを起動すると、インストールするモジュールやオプションを選択する画面が表示される。ここではNFSやパスワード同期のためのサーバとしてだけ利用するのか、NFSクライアントとして利用するのか、UNIX互換ツールをインストールするのかどうかなどが選択できる。なお、NFSサーバ機能と、NFSゲートウェイ機能を1台のマシンに同時にインストールすることはできない。

SFUのインストール

SFUのインストーラ画面。リモート接続では、Telnetサーバ/Telnetクライアント/リモートシェルサービスを選択する。
  インストール・オプションの選択。NFSのオプションに関しては、「NFSサーバ」と「NFSゲートウェイ」のどちらか片方しかインストールできない。

 SFUをインストールすると、[スタート]メニューに[Windows Service for UNIX](と、[Active Perl])というプログラム・グループが作成される。ここには、SFUの管理ツールやヘルプ・ファイルが登録されている。

SFUのプログラム・メニュー

インストールされたSFUのプログラム・メニュー。
  Perlのヘルプ・ファイル。Perl自体はコマンドプロンプト上で起動するものなので、ビジュアルなツールはない。
  SFUの管理ツール。
  Telnetクライアント。
  UNIXシェル(Korn Shell)の起動メニュー。
  NISサーバからActiveDirectoryベースのNISサーバへデータを移行するためのウィザード。

 SFUをインストールすると、同時にActivePerl Ver.5.6.0.613(米ActiveState社が配布しているPerl処理系)もインストールすることができる(より新しいバージョンについては、上記URLから直接ダウンロードできる)。これはUNIX環境で利用しているPerlスクリプトなどをそのまま実行したり、Perlを使って定型処理などを行ったりするために用意されたものだが、SFUは、Perlなしでも利用することができるので、必要なユーザーだけがインストールすればよい。


 INDEX
  [製品レビュー]Windows Services for UNIX 2.0
  1.SFUの概要とインストール
    2.NFSサーバ/クライアント機能
    3.ユーザー・アカウントの管理とパスワード同期
    4.UNIX互換ツール
 
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