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ディスク・デフラグをスケジュール実行する(Windows XP編)

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デジタルアドバンテージ
2002/03/29
 
対象OS
Windows XP Professional
Windows XP Home Edition
Windows XPに付属のディスク・デフラグ・ツールにはスケジュール実行機能がない。
しかしWindows XPから提供されるようになったコマンドライン版のdefragコマンドとタスク・スケジュール機能を組み合わせれば、デフラグのスケジュール実行が可能である。

  解説

 Windows 2000/Windows XPに付属する標準のディスク・デフラグ・ツール([スタート]ー[プログラム]−[アクセサリ]−[システム ツール]−[ディスク デフラグ]で起動されるGUI版のデフラグ・ツール)には、スケジュール実行機能はない。このため標準的な方法では、深夜に無人で起動させ、デフラグ処理を実行させることができない。

 別稿「ディスク・デフラグをスケジュール実行する(Windows 2000編)」で示したとおり、WSH(Windows Script Host)を使ってスクリプトを作り、キー操作をシミュレートしてデフラグ・ツールを操作するようにすれば、少々強引な方法ながらデフラグのスケジュール実行が可能である。Windows 2000では、この方法しかデフラグをスケジュール実行する方法はない。

 これに対しWindows XPでは、新たにコマンドライン版のディスク・デフラグ・ツールである「defrag」コマンドが提供された。このdefragコマンドと、Windowsのスケジュール機能(タスク・スケジューラ)を組み合わせれば、WSHスクリプトなどの強引な方法を使わなくても、ディスク・デフラグのスケジュール実行が可能になる。コマンドライン版といっても、実行されるコード自体はGUI版のそれと同じで、単純にコマンドラインから実行可能なインターフェイスが用意されたにすぎない。またGUI版のデフラグ・ツールが起動されているときには、defragコマンドは実行できない。


操作方法

defragコマンドを使ってスケジュール実行する

 defragコマンドの基本構文は次のとおり。

defrag <ボリューム> [/a][/f][/v][/?]

 ここで、volumeには、デフラグを実行するドライブのドライブ・レターまたはマウント・ポイントを指定する。オプションを指定しなければ、分析処理が実行され、最適化が不要であればコマンド処理は終了、最適化が必要ならそのままデフラグメント処理が開始される。デフラグメント処理の実行中も、特にメッセージが表示されるわけではなく、単にカーソルブリンクするだけだ。処理を途中で停止したければ、Ctrl+Cをキーボードから入力する。

 指定可能なオプションは以下のとおり。

オプション 機能
/a <ボリューム>で指定されたボリュームを分析し、簡易版の分析レポートを出力する
/v <ボリューム>で指定されたボリュームを分析し、完全版の分析レポートと最適化レポートの双方を出力する。/aオプションとともに指定された場合は、完全版の分析レポートだけを出力する
/f 分析の結果、最適化が不要と判断された場合でも強制的に最適化処理を実行する
/? ヘルプを表示する

 後は、[スタート]メニューの[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[システム ツール]−[タスク]から実行できるタスク・スケジューラを起動し、デフラグ処理用のタスクを新規作成し、適当な起動スケジュールを指定すればよい。通常はオプションなしでボリュームのみを指定すればよいだろう。あるいは、ディスク・デフラグ・ツールが最適化の必要がないと判断した場合でも、毎回強制的にデフラグ処理を実行したければ、/fオプションを指定すればよい。End of Article

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