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ディスク・デフラグ・ツールの制限について
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解説 |
Windows 2000より、NTFSに対応した待望のディスク・デフラグ・ツールがOSに標準で添付されるようになった(Windows NTまでは別売)。これを利用すれば、NTFSやFATボリュームのフラグメント(断片化)を解消することができる。ディスク・デフラグ・ツールの詳細については別稿「運用:ディスク管理ツール徹底活用」を参照のこと。この記事はWindows 2000をベースにして記述されたものだが、基本的にはWindows XPにも当てはまる。
Windows 2000/Windows XPに標準添付されているディスク・デフラグ・ツールは、米Executive Software社(国内販売は相栄電器)が開発したDiskeeperというディスク・デフラグ・ツールの機能制限版である。
Windows 2000/Windows XPに標準で搭載されるディスク・デフラグ・ツール |
Windows 2000およびWindows XPでは、標準でNTFSやFATに対応したディスク・デフラグ・ツールが提供されるようになった。これはサードパーティ製ツールであるDiskeeper 5.0(Executive Software製)の機能制限版だ。機能制限版とはいえ、基本的なデフラグメントの機能自体は製品版と変わらない。ただし、スケジュール実行を始め、フル機能のパッケージ版と比較すると、利用可能ないくつかの便利な機能が利用できない。 |
機能制限版とはいえ、基本的なデフラグメント処理自体は問題なく実行することができる。ただしスケジュール機能など、フル機能のパッケージ版では利用可能ないくつかの便利な機能が利用できない。具体的にWindows 2000/Windows XPに標準添付されるディスク・デフラグ・ツールには、大きく以下のような機能制限が加えられている。
Windows 2000/Windows XPに標準添付されるデフラグ・ツール | Diskpeer 5.0 |
ローカル ボリュームのみデフラグ可能 | DiskeeperのServerバージョンでは、ネットワーク内の他のコンピュータのボリュームをデフラグ可能 |
同時には1つのボリュームのみデフラグ可能 | 同時に複数ボリュームのデフラグが可能 |
ボリュームの分析を行っている最中に、他のボリュームをデフラグすることはできない | ボリュームを分析中でも、他のボリュームのデフラグが可能 |
スケジュール機能がない*1 | スケジュール機能を使って日時指定などを行い、バックグラウンドでデフラグを実行可能 |
Windows 2000/Windows XP標準添付のデフラグ・ツールと、Diskeeper 5.0との機能比較 | |
*1 スケジュール機能自体はないが、Windows XPでは、コマンドラインからデフラグを実行する「defrag」コマンドが追加された。Windowsのスケジュール・タスク機能とこのdefragコマンドを組み合わせれば、スケジュール実行が可能である。 |
このうち最も不便なのは、スケジュール機能を使ったデフラグの自動実行が行えないことだろう。数Gbytes〜数十Gbytesという大容量ディスクの搭載が常識化した現在では、いかにマイクロプロセッサの処理性能が向上したとしても、デフラグには少なからぬ時間がかかる。その気になれば、バックグラウンドでデフラグを実行し、フォアグラウンドでアプリケーションを使うことも可能だが、デフラグはかなり重い処理なので、あまり現実的ではないだろう(パフォーマンス低下の問題に加え、フォアグラウンドで使用中のファイルが移動不可となり、デフラグ処理のじゃまをするという問題もある)。
ただしGUI版のディスク・デフラグ・ツールにスケジュール機能がないことは同じなのだが、表中で示したとおり、Windows XPでは、コマンドライン版のdefragコマンドが新たに提供され、このコマンドとWindowsのスケジュール・タスク機能を組み合わせれば、デフラグのスケジュール実行が可能になった。この詳細については別稿「Windows TIPS:ディスク・デフラグをスケジュール実行する(Windows XP編)」を参照されたい。
少々強引な方法だが、Windows Script Host(WSH)でプログラミングすれば、Windows 2000でデフラグをスケジュール実行することも可能である。これについては別稿「Windows TIPS:ディスク・デフラグをスケジュール実行する(Windows 2000編)」を参照されたい。
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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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