[System Environment] | |||||||||||
IIS 6.0のWeb拡張機能を有効にする
|
|||||||||||
|
解説 |
Windows Server 2003に含まれるIIS 6.0は、以前のIIS 4.0/IIS 5.0と比べると、セキュリティを重視しており、デフォルトではさまざまな機能が無効状態に設定されている。IIS 4.0/5.0では、IISをインストールすると、単純なHTTPサービスが起動するだけでなく、CGI(Common Gateway Interface)やASP(Active Server Pages)、WebDAV、SSI(サーバ・サイド・インクルード。HTMLページ中からほかのHTMLページをインクルードする機能)などの機能も自動的に有効になっていた。ユーザーがこれらの機能を使うかどうかにかかわらず、知らないうちに機能が有効になり、場合によってはこれらの機能がウイルスやワームなどに狙われることもあった。
だがIIS 6.0では、これらの機能はデフォルトで無効に設定されており、システムの安全性が向上している。インストール直後の状態では、静的なWebページしか表示することができず、CGIやSSIなどは利用できない。これらの機能を利用したければ、管理者が明示的に許可しなければならない。これにより安全性は高まるが、従来版のIIS管理者にとっては、それまでは特に設定しなくても使えていた拡張機能が使えなくなるということなので注意が必要である。
操作方法 |
IIS 6.0では、ISAPIやCGI、ASP、WebDAV、SSIといった機能のことを「Webサービス拡張」と呼んでいる。IIS 6.0のサービスをインストールしただけではこれらの機能は有効になっておらず、オプション・コンポーネントとしてさらに追加インストールするか、IISの管理ツール(IISマネージャ)を使って個別に有効にする。
IISの拡張機能を有効にするには、[スタート]メニューの[管理ツール]−[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を起動し、サーバ名の下にある[Web サービス拡張]を選択する。すると右側のペインに拡張機能を制御するためのウィンドウが表示されるので、必要なものを選んで[許可]をクリックする。
IIS 6.0の拡張機能の設定 | |||||||||||||||
IIS 6.0の拡張機能はデフォルトでは無効(禁止)になっているので、管理者が明示的に有効にする必要がある。この設定はWebサーバごとに設定するものであり、サイトごとに設定を変更することはできない。 | |||||||||||||||
|
なおこれらのWeb拡張機能は、Webサーバ(Windows Server 2003をインストールしたサーバ・コンピュータ)ごとに有効/無効を設定する。IISの「Webサイト」ごとに設定することはできないので注意する必要がある。例えばCGI機能を有効にした後、CGIを使う予定がないWebサイト上に間違ってテスト用のCGIファイルなどを置いたりすると、そこから不正にCGIが実行される可能性がある。安全性を高めるためには、有効にする機能は最小限にし、かつ、不要なファイルを置いたり、必要以上のアクセス権を付与したりしないように注意する。
この記事と関連性の高い別の記事
- IIS 6.0をWindows XPから管理する(TIPS)
- IIS 6.0をWindows Vistaから管理する(TIPS)
- クライアント版WindowsでIISをインストールする(TIPS)
- .htmlファイルでSSIを利用する(Windows Server 2003/IIS 6.0編)(TIPS)
- .htmlファイルでSSIを利用する(Windows 2000 Server/IIS 5.0編)(TIPS)
このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
「Windows TIPS」 |
- Azure Web Appsの中を「コンソール」や「シェル」でのぞいてみる (2017/7/27)
AzureのWeb Appsはどのような仕組みで動いているのか、オンプレミスのWindows OSと何が違うのか、などをちょっと探訪してみよう - Azure Storage ExplorerでStorageを手軽に操作する (2017/7/24)
エクスプローラのような感覚でAzure Storageにアクセスできる無償ツール「Azure Storage Explorer」。いざというときに使えるよう、事前にセットアップしておこう - Win 10でキーボード配列が誤認識された場合の対処 (2017/7/21)
キーボード配列が異なる言語に誤認識された場合の対処方法を紹介。英語キーボードが日本語配列として認識された場合などは、正しいキー配列に設定し直そう - Azure Web AppsでWordPressをインストールしてみる (2017/7/20)
これまでのIaaSに続き、Azureの大きな特徴といえるPaaSサービス、Azure App Serviceを試してみた! まずはWordPressをインストールしてみる
|
|