[System Environment] | |||||||||||
ドメイン・ベースのDFSルートを利用する
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解説 |
Windows ServerのDFS(分散ファイル・システム)を利用すると、物理的なサーバの配置にとらわれず、(複数の)ファイル・サーバ上の共有フォルダを統合して管理することができる。共有フォルダを提供するサーバが変更されても参照するためのリソース名(UNCパス名)を変える必要はないし、常に同じDFSルートに接続するだけで、複数のサーバへアクセスできるので便利である。
DFSで共有フォルダを設定する場合、DFSルートとして、「スタンドアロンのDFSルート」と「ドメイン・ベースのDFSルート」の2種類が選択できる。前者の場合は、クライアントからは「\\サーバ名\DFS名」として参照できるが、後者の場合は「\\ドメイン名\DFS名」として参照できる。スタンドアロンのDFSルートはドメイン環境で利用してもよいが、ドメインで運用しているなら、ドメイン・ベースのDFSルートを利用するのがよい。特定のサーバ名ではなく、ドメイン名さえ分かっていればアクセスできるため、システム構成の変更などに対処しやすくなるからだ。本TIPSでは、ドメイン・ベースのDFSルートの作成方法について解説する。
操作方法 |
手順1―DFSルートの選択
DFSを設定するためには、まず[スタート]メニューの[管理ツール]−[分散ファイル システム]を起動する。そして[操作]メニューから[新しいルート]を選択する。
DFS管理ツール | |||
DFSを利用するためには、DFSの管理ツールを使って、まずどこかのサーバ上にDFSルートを用意する。 | |||
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手順2―ドメイン・ルートの選択
[新しいルート]メニューを実行すると、ウィザードが起動するので、最初の画面で作成するルートのタイプを選択する。ここでは[ドメイン ルート]を選択する。
ルートの種類の選択 | ||||||
DFSルートには2種類ある。 | ||||||
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手順3―ドメインの選択
次はDFSルートを配置する(ホストする)ドメインを選択する。
ドメインの選択 | ||||||
DFSルートを配置する(ホストする)ドメインを選択する。 | ||||||
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ウィザードの後続画面では、DFSをホストするサーバ名と、DFSルートの名前を指定するが、これは簡単なので省略する。すべての入力が完了すると次のような画面が表示され、最後に[完了]をクリックすると、実際のDFSルートが作成される。
ウィザードの最後の画面 | |||
ウィザードの最後の画面では、DFSルートの設定情報が一覧表示され、[完了]をクリックすると実際にDFSルートが作成される。 | |||
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ここでは「example.co.jp」というActive Directoryドメインに、「dfsroot」という名前のドメイン・ベースのDFSルートを作成している。
ドメイン・ベースのDFSルートの使用例
以上の設定例では、W2003SVR-PC2.example.co.jpというサーバ上にDFSルートを作成しているが、ユーザーがこのサーバ名を意識する必要はない。ユーザーは「\\example.co.jp\dfsroot」というドメイン名とDFSルート名でアクセスすればよい。
DFSでのアクセス例 | ||||||
ドメイン・ベースのDFSルートを使用すると、サーバ名を意識することなく、リソースにアクセスすることができる。 | ||||||
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