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W-CDMA (Wideband-Code Division Multiple Access)

【ダブリュ・シー・ディー・エム・エー】

最終更新日: 2001/01/17

 CDMA方式の移動体通信システムの一種。広義では、より広い帯域を使用するCDMA方式全般を指すが、多くの場合、IMT-2000(第3世代携帯電話)で規定されている無線インターフェイス規格の1つ、IMT-DS(DS:Direct Spread)の一般呼称にあたる。DS-CDMAと呼ばれることもある。W-CDMAは、日本と欧州が共同でIMT-2000に対して提案したという経緯がある。

 W-CDMAの特徴は、その名のとおり広い帯域を使用することで、データ転送速度や通話音質を高めるというメリットを得ていることだ。原理的にCDMA方式では、一度に使用する帯域(拡散帯域幅)を広くとるほどデータ転送速度も高めやすい。CDMA方式のうち先行して実用化されたcdmaOneの帯域幅が1.25MHzなのに対し、W-CDMAでは1.25MHz/5MHz/10MHz/15MHzという4種類の帯域幅が規定されており、高速な転送速度が必要なら広い帯域を、不要なら狭い帯域を選択できるようになっている。

 日本では、NTTドコモがW-CDMAを利用して2001年5月より携帯電話サービスを開始する(ブランド名はFOMA)。またJ-フォンもW-CDMAによるサービスを2001年末より開始する予定。欧州でもW-CDMAが採用されることが決まっており、2002年以降からサービスが始まるという。

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