頂点シェーダ (vertex shader)
【チョウテン・シェーダ】
別名
・バーテックス・シェーダ (vertex shader)
最終更新日: 2001/08/09
3Dグラフィックスにおけるモデリング・データの頂点情報を、描画時にプログラムで制御する機能。モデリング・データを変えることなく、最終的な描画データに移動や変形、ライティングの変更などを加えて、多彩な表現を可能にする。DirectX 8.0で導入されたシェーディング技術の1つでもある。
頂点シェーダは、ジオメトリ・パイプラインに対応したプログラマブル・シェーダの1種で、あらかじめAPIが処理機能を規定するのではなく、プログラマ(アプリケーション・ライタ)が、シェーダ・アセンブリ言語を用いて、処理内容(アルゴリズム)を記述することができる。また、シェーダ・アセンブリ言語とハードウェアの間のインターフェイスでもあり、シェーダ・アセンブリ言語により記述されたアルゴリズムのハードウェアによるアクセラレーションを可能にする。頂点シェーダを用いることで、モーフィング、マトリックス・スキニング(関節のような頂点間の不連続部分を滑らかに処理する)、ライティング・モデルなどを、プログラマ自身のアルゴリズムで記述できる。例えば、水面を制御することで波紋を描いたり、顔の皺(しわ)を制御することで笑った表情を作ったりすることが可能だ。CPUではなく、グラフィックス・チップ内でこれらの処理を行うことにより、システムに負荷をかけずに表現力を大幅に向上させられる。
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