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IMAP (Internet Message Access Protocol)

【アイ・マップ】

別名
IMAPプロトコル (Internet Message Access Protocol protocol) 【アイ・マップ・プロトコル】
IMAP2 (Interactive Mail Access Protocol version 2) 【アイ・マップ・ツー】
IMAP3 (Internet Message Access Protocol version 3) 【アイ・マップ・スリー】
IMAP4 (Internet Message Access Protocol version 4) 【アイ・マップ・フォー】

最終更新日: 2005/03/16

 インターネットメールシステムにおいて、メールサーバーとメールクライアント間でのメールメッセージの送受信を実現するためのプロトコル。プロトコルのバージョンに応じてIMAP2/IMAP3/IMAP4などの仕様があるが、現在はIMAP4が一般に使用されている。IMAP2はRFC1176、IMAP3はRFC1203、IMAP4はRFC3501〜RFC3503などでそれぞれ定義されている。

 インターネットメールの送受信プロトコルとしては、POP/SMTPプロトコルが広く普及している。このPOP/SMTPでは、基本的に受信メッセージをメールクライアント側(クライアントPCのハードディスク)で保存しておくようになっている。このためPOP/SMTP方式では、メールを受信したPC以外でも電子メールの送受信を行いたければ、メッセージデータのコピーなどを自分で管理しなければならない。こうした使い方をサポートするツールなども存在しているとはいえ、複数の環境で送受信したメッセージを正しく同期させることは容易なことではない。

 こうしたPOP/SMTP方式のメール管理方式に対し、IMAPでは、メールメッセージをすべてメールサーバ側で保存しておき、必要に応じてクライアントからメッセージを読み出す方式をとる。メールメッセージはすべてサーバ側で保存されるので、このメールサーバにアクセスできるIMAP対応のメールクライアント環境さえあれば、どこからでも、どのような環境からでもメールの送受信を行えるようになる。

 POP/SMTP方式に比較すると、IMAPプロトコルは仕様が複雑で、当初はこれに対応したメールソフトウェアが少なかったこと、UNIXユーザーはIMAPを使わなくても、telnetなどで直接メールサーバにアクセスして、サーバにメッセージを置いたまま作業ができたことなどから、それほど普及していなかった。しかし主要なWebブラウザであるNetscape CommunicatorおよびMicrosoft Internet Explorer 4.0に標準で含まれるメールクライアント(それぞれMessengerとOutlook Express)がIMAP4に対応したことから、PCユーザーの間でも利用者が広がった。

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