Duron
【デュロン】
別名
・デュロン (duron)
AMD社が2000年6月19日に正式発表したバリュー/エントリ・クラスのデスクトップPC向けx86プロセッサのブランド名。ラテン語の「持続する」という意味の「durare」と「ユニット」を意味する「-on」を組み合わせてこう命名された。
Duron パッケージはCPGA(セラミックPGA)。外見はAthlonとほとんど変わらない。写真提供:AMD |
Duronは、プロセッサ・コアと同じダイに統合されてコアと同クロックで動作する2次キャッシュや、200MHzのクロックで駆動されるFSB、SIMD命令セットのエンハンスト3DNow!(1GHz以上は3DNow!プロフェッショナル)の採用などの特徴を備えている。同じAMDのx86プロセッサで上位機種の「Athlon(アスロン)」シリーズと比べると、2次キャッシュ容量が64Kbytesと小さいこと(Athlonシリーズは256Kbytes)や、動作クロックが最大1.2GHzと低め(Athlonシリーズは最大1.6GHz)である点が異なる。パッケージはCPGA。Socket A対応という点はAthlonシリーズと変わらない。AthlonシリーズとDuronの関係は、技術的にもマーケティング的にも、ちょうどPentium IIIとCeleronの関係と同じといえる。
Duronの基本的な仕様は以下のとおり。
項目 | 内容 |
マイクロアーキテクチャ | AMDの第7世代x86アーキテクチャ |
コアのクロック周波数 | 600MHz〜1.2GHz |
FSBのクロック周波数 | 200MHz |
1次キャッシュ | 128Kbytesをコアに統合 |
2次キャッシュ | 64Kbytesをコアに統合 |
製造プロセス | 0.18μm |
トランジスタ数 | 約2500万個 |
パッケージ | CPGA |
SIMD命令 | エンハンスト3DNow!(1GHz以上は3DNow!プロフェッショナル) |
Duronの主な仕様 |
Duronのうち、最初に登場したバージョンは「Spitfire(スピットファイア)」という開発コード名で呼ばれていたもの。同じAMDのx86プロセッサ「Athlon(アスロン)」のうち、開発コード名「Thunderbird」というプロセッサ・コアの派生品である。また、2001年8月20日に登場した1GHz版からは、Spitfireの後継である開発コード名「Morgan(モーガン)」というコアに切り替わっている。Morganは、Athlonシリーズ用コアである開発コード名「Palomino(パロミノ)」と同世代のコアで、3DNow!プロフェッショナルやハードウェア・プリフェッチ機能のサポートなど同じ特徴を持っている。
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関連用語
参考リンク
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■日本AMDのホームページ
■日本AMDのDuronの情報ページ
Duronの製品情報ページ