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PPP (Point to Point Protocol)

最終更新日: 2005/04/08

 2つのノード間で通信するための物理層/データリンク層のプロトコル。ダイヤルアップ接続やシリアル回線接続など、特定の2つのノード(エンド・ポイント)が1対1で直接接続されている通信回線において、ユーザー認証や使用するプロトコル、アドレス、圧縮やエラー訂正方法などをネゴシエートし、さまざまなプロトコルを使ったデータ転送を可能にするためのプロトコルである。上位プロトコルとしては、TCP/IP以外にも、IPX/SPXやNetBEUIなど、さまざまなプロトコルを混在して利用することができる。

 PPPは、現在インターネット(ISP)にダイヤルアップされる場合に使用される、最も一般的なプロトコルである。ユーザーがISPにダイヤルアップすると、まずこのPPPプロトコルを使って、ユーザー認証/データ圧縮/エラー訂正方法、使用するプロトコル/IPアドレスなどがネゴシエーションで決定される。これらの認証をパスすると、以後は、PPP上のTCP/IPプロトコルを使ってインターネットへアクセスすることができる。

 PPPの前身のプロトコルとして、SLIPというものがあったが、SLIPでは機能や柔軟性に制約が多く、現在ではほとんどすべてがPPPに取って代わられている。

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