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RAMディスク (RAM disk)

【ラム・ディスク】

最終更新日: 1999/05/19

 メモリの一部分を、あたかもハードディスクのように利用可能にしたもの。

 ハードディスクにおけるデータの書き込み/読み出しでは、磁気ヘッドを移動してデータを読み書きするというメカニカルな動作を伴うため、メモリチップへの入出力に比較すると圧倒的に処理が遅いという欠点がある(フロッピーディスクなどではなおのことである)。このためたとえば、かな漢字変換用の辞書ファイルや、オブジェクトファイルとリンクされるライブラリファイルなど、頻繁にアクセスされるファイルが存在する場合には、RAMディスクを用意して、これらのファイルをメモリ上に移動することで、処理速度を向上させることができる。ただし通常、RAMディスクは、コンピュータのメインメモリを使用するので、電源をオフにすると記録した内容が失われてしまう。

 MS-DOSの時代には、低速なディスクファイルを効率よく利用するために、RAMディスクがおおいに活用された。しかしWindows 95やWindows NTなどでは、仮想メモリが強化され、ハードディスクなどの入出力を一時的にメモリに記録してディスクサブシステムを高速化するディスクキャッシュが標準で組み込まれたことなどから、RAMディスクの必要性はそれほどではなくなってきた。

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