ICDロゴ

モバイルAthlon XP (mobile Athlon XP)

【モバイル・アスロン・エックス・ピー】

最終更新日: 2002/09/06

 AMDの第7世代x86互換プロセッサ「Athlon」をベースとした、ノートPC向けプロセッサの1つ。同じAthlonベースの「モバイルAthlon 4」の後継として、2002年4月17日に発表された製品で、メインストリームとハイエンドのセグメントをカバーする(エントリはモバイルDuronが対応する)。前世代のモバイルAthlon 4に比べると、製造ルールの微細化などにより、低消費電力化と高クロック化を実現しているほか、FSBの最大クロック周波数も200MHzから266MHzに向上している。プロセッサ・コアの開発コード名は「Thoroughbred(サラブレッド)」である。

 モバイルAthlon XPの主な仕様は以下のとおりだ。機能面については、前世代のモバイルAthlon 4とほとんど変わらない。

項目 内容
マイクロアーキテクチャ QuantiSpeedアーキテクチャ
コアのクロック周波数 1.20GHz〜1.53GHz
FSBのクロック周波数 200MHz/266MHz
1次キャッシュ 命令:64Kbytes/データ:64Kbytesの合計128Kbytesをコアに統合
2次キャッシュ 256Kbytesをコアに統合
製造プロセス 0.13μm・銅配線
トランジスタ数 3720万個
ダイ・サイズ 84.66mm2
パッケージ OPGA(Socket A対応)
SIMD命令 3DNow!プロフェッショナル
モバイルAthlon XPの主な仕様
前世代のモバイルAthlon 4と比べると、製造ルールが0.18μmから0.13μmに縮小されたこと、またそれに伴い消費電力が低減され、動作クロックが向上したことが大きな違いだ。そのほか、機能については特に変わっていない。

 Athlon XPと同様に、モバイルAthlon XPもモデル・ナンバを性能指標として採用している。実動作クロック周波数とモデル・ナンバの対応を以下に記す。

モデル・ナンバ 実動作クロック周波数 FSBクロック周波数
1400+ 1.20GHz 200MHz/266MHz
1500+ 1.30GHz 200MHz/266MHz
1600+ 1.40GHz 200MHz/266MHz
1700+ 1.46GHz 266MHz
1800+ 1.50GHz 200MHz
1.53GHz 266MHz
モバイルAthlon XPのモデル・ナンバと実動作クロック周波数、FSBクロック周波数との対応
上記のようにモバイルAthlon XPでは、サポートされるFSBのクロック周波数範囲が異なるバージョンが存在する。また、モデル・ナンバが1800+の場合、FSBクロック周波数によって実動作クロック周波数が微妙に異なる。

Copyright (C) 2000-2007 Digital Advantage Corp.

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ