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モバイルAthlon 4 (mobile athlon 4)

【モバイル・アスロン・フォー】

別名
モバイルAMD Athlon 4 (mobile amd athlon 4) 【モバイル・エー・エム・ディー・アスロン・フォー】

最終更新日: 2002/09/06

 AMDの第7世代x86互換プロセッサ「Athlon」をベースにした、ノートPC向けプロセッサの1つ。ミッドレンジからハイエンドのセグメントをモバイルAthlon 4が、バリュー(エントリ)ノートPCのセグメントをモバイルDuronがカバーする。最初に発表されたのは2001年5月14日。すでに後継の「モバイルAthlon XP」が2002年4月17日に発表されている。

モバイルAthlon 4
モバイルAthlon 4
写真提供:日本AMD

 モバイルAthlon 4のプロセッサ・コアは、これまで開発コード名「Palomino(パロミノ)」で呼ばれてきたもの。名称に含まれる「4」は、代々開発されてきたAthlonのプロセッサ・コアのうち、Palominoは4番目に当たるからだとされている。

 モバイルAthlon 4は、消費電力の低さを特徴とする。回路設計やプロセスの改良などにより、それまでのデスクトップ向けAthlon(Thunderbirdコア)に比べて、最大で20%の消費電力の低減を実現している。さらに、モバイルDuronに採用されている省電力技術「PowerNow!テクノロジ」も実装しており、プロセッサの負荷に合わせてダイナミックにクロック周波数と電源電圧を変更して消費電力を抑えることが可能だ。

 また、ハードウェア・プリフェッチという新機能により性能向上も図られている。これは、実際にキャッシュ・ミスが生じる前に、必要そうなデータをあらかじめ予測してメイン・メモリから読み出してキャッシュに転送しておく機能である。これにより、メイン・メモリの読み出し遅延(レイテンシ)による性能低下を抑えられるという。

 そのほか命令セットの面では、「3DNow!プロフェッショナル」という新しいSIMD命令セットが実装された。これは従来の3DNow!やエンハンスト3DNow!に加え、IntelのストリーミングSIMD拡張命令(SSE)もサポートしている。

 モバイルAthlon 4の主な仕様は以下のとおりだ。

項目 内容
マイクロアーキテクチャ QuantiSpeedアーキテクチャ
コアのクロック周波数 850MHz〜1.40GHz
FSBのクロック周波数 200MHz
1次キャッシュ 命令:64Kbytes/データ:64Kbytesの合計128Kbytesをコアに統合
2次キャッシュ 256Kbytesをコアに統合
製造プロセス 0.18μm・銅配線
トランジスタ数 3750万個
パッケージ PGA(Socket A対応)
SIMD命令 3DNow!プロフェッショナル
モバイルAthlon 4の主な仕様

 Athlon XPと同様に、モバイルAthlon 4にもモデル・ナンバによる性能表示が導入されている。モデル・ナンバと実動作クロック周波数の対応を以下に記す。

モデル・ナンバ 実動作クロック周波数
850MHz
900MHz
950MHz
1.00GHz
1.10GHz
1.20GHz
1500+ 1.30GHz
1600+ 1.40GHz
モバイルAthlon 4のモデル・ナンバと実動作クロック周波数の対応
850MHz〜1.20GHzまでは、性能指標として実動作クロック周波数がそのまま用いられていた。モデル・ナンバが導入されたのは1.30GHzからだ。なお、1.40GHzより高いクロックは、モバイルAthlon XPに引き継がれている。

 モバイルAthlon 4の後継として現れたモバイルAthlon XPは、0.13μmプロセスのプロセッサ・コア「Thoroughbred(サラブレッド:開発コード名)」を採用しており、低消費電力化と高クロック化を実現している。

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