ISO (International Organization for Standardization)
【アイ・エス・オー】
国際標準化機構。各種の工業製品やサービスなどに関する世界的な標準仕様を策定することを目的として、1947年に設立された非政府団体。本部はスイスのジュネーブにあり、参加国は130に及ぶ。
日本語では、「アイソ」または「イソ」と呼ばれることもある。ISOの正式名称はInternational Organization for Standardizationであり(International Standards Organizationとするのは誤り)、単純に頭文字を取るとIOSということになるが、ISOという名称は頭文字をとったものではなく、ギリシャ語で「等しい」という意味を持つ接頭語の「iso」を由来としている。
ISOによって策定された最初の標準仕様は、1951年に発表された“Standard reference temperature for industrial length measurement”で、その後もm(メートル)、kg(キログラム)、A(アンペア)などの計測基準を始め、クレジットカードや銀行カードの形状、企業などの国際品質基準を策定したISO 9000、航空機や船舶、鉄道などで使用するコンテナ、用紙サイズ、ネジなど広範に及んでいる。
コンピュータ関連分野では、ネットワークのプロトコルレイヤを規定したISO/OSIモデル、CD-ROMのデータ仕様を規定したISO 9660などがある。
仕様の検討は、ISOの下部組織として構成された2850にも及ぶ技術委員会(technical committee)、小委員会(subcomittee)、ワーキンググループ(working group)で行われ、ここで世界各国から集まった専門技術者(全体では3万人に及ぶとされる)によって細部が検討される。
ISOは特に情報処理分野や通信分野に関して、IEC(International Electrotechnical Commission)とITU(International Telecommunication Union)と密接な協力関係にあり、共同で仕様策定にあたっている。
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