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DPOF (Digital Print Order Format)

【ディーポフ】

最終更新日: 2001/08/24

 デジタルスチルカメラで撮影した画像に関して、プリントしたい画像やプリント枚数などの指定を、画像の属性情報として記録メディアに記録するための統一共通フォーマット。キヤノン、イーストマン・コダック、富士写真フイルム、松下電器産業の4社が共同で開発し、1998年10月に発表した。

 デジタルスチルカメラの普及に伴い、撮影画像のプリントに対する要求が高まってきた。DPOF以前より、ラボプリントサービスの中には、デジタルスチルカメラで撮影したデータをプリントするサービスを開始するところもあったが、画像の記録方式はメーカーによってさまざまで、画像の管理情報も統一されておらず、ユーザーはプリントしたい画像のファイル名を指定したり、プリントする枚数を指定したりする必要があった。DPOFでは、画像の管理情報を共通化し、これを画像の属性として同時に記録できるようにすることで、画像プリントにかかるユーザーやラボプリントサービスの手間を簡略化する。

 このDPOF対応のデジタルスチルカメラでは、パソコンなどを接続しなくても、カメラだけでプリントしたい画像やプリント枚数、トリミング、回転などの指定が行える(パソコンを利用することも可能)。DPOFで情報を記録したスマートメディアやコンパクトフラッシュなどの記録媒体をラボプリントサービスに持ち込めば、指定に従ってプリントサービスを受けられる。また最近では、デジタルスチルカメラに直接家庭用プリンタを接続できるものがあるが、この場合でも、カメラで画像を確認しながら、プリントする画像やトリミングなどを行えるようになる。

 DPOFはテキストフォーマットで、上で述べたプリントジョブ情報に加え、バージョン情報や機器情報、日付、時刻、画像ファイルフォーマット、タイトルなどの情報を記録できる。またベンダ独自の情報も記録できるようにしている。

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