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Fibre Channel

【ファイバ・チャネル】

別名
ファイバ・チャネル (fibre channel)

最終更新日: 2002/04/18

 データの伝送を行うための高速シリアル・インターフェイスの1つ。物理伝送媒体として、ツイストペア・ケーブル(より対線)や同軸ケーブル、光ファイバを用い、12.5Mbytes/s〜100Mbytes/sでの高速伝送を可能にするインターフェイス規格。ANSIでの標準化が進められている。

 Fibre Channelの「Fibre」は光ファイバを、「Channel」はデータの伝送方式を表わしている。パーソナルコンピュータのデータ伝送方式では、複数のデバイスで同一の伝送路を共有するバス型が採用されるケースが多いが、このバス型接続に対し、チャネル型接続では、通信する2つのノード(デバイス)を直接接続する伝送方式である。ただし、これらはFibre Channelの基本アーキテクチャを示したものであり、前出の通り、物理媒体は光ファイバだけでなく、より対線や同軸ケーブルも念頭に置かれており、これらの伝送媒体に応じて、データ転送速度も12.5Mbytes/sec〜100Mbytes/secの間で変化する。このように、同じ基本アーキテクチャを用いながら、用途に応じて機能や性能、コストを選択できるようにし、応用範囲を広げている。

 Fibre Channelの標準化はANSIで1988年より進められているが、その一方では、Fibre Channel関連のハードウェア/ソフトウェアを開発しようとするメーカー、ソフトウェアインテグレータが集まり、1993年に業界団体のFibre Channel Industry Association(FCIA)が設立された。FCIAの顔ぶれを見ると、PCメーカーからメインフレーマまでのシステムベンダに加え、ホストアダプタやコントローラ・チップ、ハードディスク、コネクタ、線材メーカーまで、数百社が参加しており、支持の厚さが伺われる。Fibre Channelの応用にはさまざまなものが考えられるが、まずはSCSIに代わる高速なディスク・アレイ向けのインターフェイス(SANなど)として活用されている。

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