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iモード (i mode)

【アイ・モード】

最終更新日: 2001/01/17

 NTT移動通信網(NTTドコモ)の携帯電話向け情報サービス。同社のiモード対応携帯電話機を利用することで、携帯電話機をホーム・バンキングやオンライン・トレーディング用の端末として使用したり、電子メールを送受信したり、Webページ(基本的にはiモードに対応したWebページ)にアクセスしたりできる。サービス開始は1999年2月。

 ポケットベル(クイックキャスト)を利用したニュース配信サービスやDDIポケットのPメールなど、携帯通信機器を利用したデータ通信サービスは以前から存在していたが、iモードの大きな特長の1つは、データ通信サービスに時間従量制ではなく、パケット従量制の課金体系を適用したことである。1パケットのデータサイズは128bytesで、通信料金は1パケットあたり一律0.3円である(2001年1月現在)。なお、パケット通信に対しては、音声通話に適用される各種割引プランは適用されない(ただし基本料金に含まれる無料通話分は、パケット通信料にも適用される)。このようにパケット従量課金方式が適用されているため、たとえばWebページをずっと表示したままにしても、データの送受信が行わなければ、時間に応じた料金はかからない。

 iモードでは、インターネット・メールを送受信することができる。この際のメール・アドレスには、携帯電話の番号により、「090××××××××@docomo.ne.jp」というメール・アドレスがiモードの契約時に割り当てられる(×の部分に携帯電話の電話番号が入る)。なお契約後には、メール・アドレスの「@」より前の部分(電話番号の部分)を、まだ使われていない好きな文字列に変更できる。添付ファイルが利用できないこと、最大文字数が250字までに制限されることを除けば、通常のインターネット・メールと同じなので、iモード同士でのメール交換はもちろん、パソコンでインターネット・メールを利用しているユーザーともメールの交換を行える。電波が届かない場合や、端末の電源が入っていない場合など、電子メールを受信できないときには、iモードセンター側で最大50件までメッセージが保存され、後でメッセージを取り出すことが可能である(50件を超えるメッセージが送られた場合には、送信元にエラーが返される)。

 iモードから利用できる情報サービスは、ニュース配信から航空券予約、コンサートなどのチケット予約、ホテル予約、辞書検索、ホーム・バンキング、ホーム・トレーディングと多岐に渡っている。

 またiモード端末から、インターネット上のWebページにアクセスすることが可能である。ただし表示用のディスプレイはコンピュータのそれとは比較できないほど狭く、またWebブラウザもパソコンなどで一般に使用されているものに比べれば対応しているHTMLタグはごくわずかなので、実質的には任意のWebページにアクセスできるということではなく、iモード対応のWebページを表示できるというほうが正しい。iモードでサポートされるHTMLタグなどについては、NTTドコモのホームページに詳しい解説がなされている(iモード対応HTMLは、コンパクトHTMLとほぼ同じ言語仕様である)。

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