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Super Video CD

【スーパー・ビデオ・シー・ディー】

別名
SVCD (Super Video CD) 【エス・ブイ・シー・ディー】
Chaoji VCD (chaoji Video CD) 【チャオ・チィ・ビデオ・シー・ディー】

最終更新日: 2001/06/22

 Video CD 2.0の規格をベースにして、CD上にMPEG-2の映像/音声データを記録したタイトル、もしくはそのための技術。現在ISOで標準化・規格化作業が進んでいる。

 Video CD 2.0では、1倍速のCDドライブを再生環境として想定していたため、データ ストリーム速度は約1.5Mbps(映像1.15Mpbs、音声224kbps固定)に制限され、初期のVHS VTRか、それ以下の画質しか実現できなかった。そこで、DVDで使われているMPEG-2エンコーディング方法を採用し、最大データ ストリームレートを2倍速CDの2.6Mbps程度にまで高めたSuper Video CD規格が開発された。このSuper Video CDは、エンコーディング方式はDVDと同じMPEG-2だが、記録メディアは従来と同じCDなので、DVDよりも安価なシステムで、高画質な映像/音声を実現することができる。ただし、再生時間はその分短くなり、最短で約35分となるが、Video CD 2.0と違って可変ビットレートを採用しているので、画質/音質の劣化を許せば、70分以上の記録が可能という柔軟性もある。また、字幕などを想定したオーバーレイ機能のサポートや、5.1チャンネル サラウンドのような高音質化もサポートされている。

 Super Video CDは、もともとは中国の国内規格であったChaoji VCD(超級Video CD)をベースにしている。すでに広く普及しているCDの製造設備や、既存の安価なCDドライブシステムなどをそのまま活かして、Video CDよりも高品質な映像や音声を(DVDというライセンスの必要なシステムを採用することなしに)実現するために開発されたのが、Chaoji CDである。その後Video CDのライセンシであるPhilipsなどの協力を得て、国際標準化が進められている。現在は、中国などを中心にSuper Video CDプレーヤーが普及している。

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