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DVD

最終更新日: 2002/05/22

 CDと同じく、盤面に小さなくぼみ(ピット)をつくり、これにレーザー光を照射し、反射光を読み取ることでデータの記録・再生を可能にした光記録メディア。CDに比較してトラックやピットの密度を高め、読み取り時の線速度を高速化することで(これにともなって、レーザーの波長もCDに比べ短波長化している)、大容量化を実現した。また片面記録のみのCDに比較し、両面記録や、片面2層記録を可能にしている。両面記録では最大9.4Gbytes、両面2層記録では17Gbytesのデータを記録可能で、動画像圧縮のMPEG-2と組み合わせることで、長編映画を1枚の盤面に記録することを可能にした。

 CDを開発し普及させることに成功したPhilips社とソニーは、共同で次世代のCDとなるMMCDを開発していた。またこれと並行して、東芝や松下を始めとする大手家電メーカーは、同じく次世代CDをねらうSDを開発していた。これらはそれぞれ異なる大容量光ディスクとして製品化される予定だったが、両者が歩み寄り、1995年9月双方の仕様を融合させた共通仕様を策定し、これをDVDとして製品化することを発表した。当初MMCD陣営は「Digital Video Disc」、SD陣営は「Digital Versatile Disc」と呼んでいたが、現在ではDVDは略語ではなく、固有名詞と位置付けられている。1996年に家電機器メーカー、コンピュータメーカー、映画会社がDVD-Video Standardに合意し、広く映像タイトルが販売されるようになった。

 映画などを記録して、家庭用プレイヤーで再生できるDVD-Videoに加え、コンピュータで利用可能なDVD-ROM(CD-ROMに対応する読み出し専用メディア)やDVD-RAM(相変化記録技術を利用したリライタブル・メディア)対応の製品も増加している。特にDVD-ROMドライブは、2001年1月の時点で数千円から1万円台と低価格化しており、これを標準搭載するPCも登場している。またこのほかにも、CD-Rに対応するライト・ワンス型のDVD-Rや、主にAV民生機器向けを狙った書き換え可能型のDVD-RWも登場している。

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