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メーリングリスト (mailing list)

別名
ML (mailing list) 【エム・エル/メーリング・リスト】

最終更新日: 2000/06/13

 電子メールシステムを利用して、参加者間で議論を行うためのしくみ。略してML(エム・エル)ともいう。

 メーリングリスト用の電子メールアドレスを用意して、参加メンバがそのアドレスに向けてメッセージを送信すると、送られたメッセージはメーリングリストのサーバから参加者全員に対して自動的に再配信される。また、メーリングリストから届いたメッセージに対して返信をすると、その返信メッセージもメーリングリストサーバに送られ、その後参加者全員に向けて再配信される。このようにメーリングリストへの発言は、メーリングリストを運営するサーバソフトウェアによって、参加者全員に自動的に配信される。このとき件名(サブジェクト)の欄に、「[product-ml:571] 新機能について」などというふうに、メーリングリストの略称やメッセージ番号などを自動的に付加させて、ユーザーの便宜を図るようにすることもできる(後でそのメッセージ番号を参照して議論を進めたり、メーラの自動振り分け機能を使ってメーリングリストを整理したりする、などができる)。メーリングリストでは、電子会議用の特別なクライアントソフトウェア(ニュースリーダなど)を必要とせず、電子メールを送受信する環境と、そのためのソフトウェア(メーラなど)さえあれば簡単に議論を進めることができるという特徴がある。

 メーリングリスト上で発言するためには、まず最初に参加手続き(サブスクライブ、subscribe)を行って、発言者(のメールアドレス)をメーリングリストのサーバに登録してもらう必要がある(一般的には、登録ユーザー以外からの発言は許可されない)。その後、発言をメールで送信(投稿)し議論を進める。メーリングリストから退会(アンサブスクライブ、unsubscribe)したり、アドレスを変更したり、メールの受信を一時的に休止したりするには、メーリングリストの管理者に対して操作を依頼する必要があるが、たいていのメーリングリストサーバでは、参加者自身がサーバに対して操作用のコマンドを送れば、自動的に処理されるようになっている。メーリングリストには、誰でも自由に参加できるオープンなものと、管理者に参加手続きを依頼してからでないと利用できないとクローズなものがある。

 メーリングリストと同じようなしくみは、参加者のそれぞれが、自分のメールソフトウェアのアドレス帳機能を使って、メンバ全員のアドレスを代表するエイリアスを作成し、このエイリアスに対してメッセージを発信することでも実現することができる(つまり、各参加ユーザーに向けて、逐一メールを出すことになる)。しかしこの方法では、登録メンバや、やり取りされたメッセージの集中管理が行えないという欠点がある。これに対しメーリングリストでは、サーバソフトウェアにより、メンバの管理や追加、削除が集中して行われ、またやり取りされたメッセージもサーバにログの形で残されている。そのため、後から参加したメンバが議論の内容を追跡できるように、参加者の求めに応じて、過去のログを送付することなどもできる。

 メーリングリストサーバ用のソフトウェアとしては、majordomoとfmlが有名である。

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