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シミュレーション (simulation)

最終更新日: 2002/05/19

 現実もしくは仮想の事象や法則、状態などを定義するモデルに基づいて、物理的、社会的な現象やシステムなどを模倣して、再現すること。数式的なモデル化が行えるなら、経済活動や生物学的な問題に対するシミュレーションなど、さまざまな分野で利用できる。

 シミュレーションでは、例えば空気の流れや圧力の変化などを表す物理法則を使って飛行機の飛び方を調べたり、人や車などの動きのモデルを作成して交通量の推定を行ったりする。また問題を解くだけでなく、飛行機のコックピットをその景観ごと再現するフライトシミュレータのように、実際のシステムやその利用環境までをも含めてシミュレーションすることも広く行われている。これにより、現実のシステムの操作方法を習得するだけでなく、実際には簡単に実行できない、もしくはめったに経験できないような危険な状況を作り出して実験する、などが可能にある。

 従来はシミュレーションを行うためには、物理的なモデルを再現する電子回路(アナログ・コンピュータ)などを使うこともあったが、コンピュータ技術の進歩によって高速大容量の計算処理が可能になったため、現在では数式をデジタル的に処理して視覚化(ビジュアライズ)する数値シミュレーションが一般的である。

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