ネットワーク層 (network layer)
【ネットワーク・ソウ】
最終更新日: 2003/03/31
OSI参照モデルにおいて、ネットワーク上の任意の2つのノード間での通信方法を規定する。TCP/IPでいえばIP層に相当する。
データリンク層では、同一ネットワーク媒体上のノード間での通信を行なうことができるが、その機能を使って、ネットワーク上に存在する任意の2つのノード間で、ルーティングを行ないながら通信するのがこのネットワーク層の役目である。例えばイーサネットでは、同一セグメント上のノード同志でしかお互いに通信できないが、ネットワーク層では、2つのイーサネットセグメント間でパケットをルーティング(フォワード)することによって通信を行なう。また、イーサネットからダイヤルアップPPP回線へルーティングしたり、光ファイバを使った専用線へルーティングするなど、物理的なネットワーク媒体によらずにパケットをルーティングする。この目的のため、通常は、物理媒体に依存しないアドレス(TCP/IPならば、IPアドレス)を各ノードに割り当て、これに基づいてルーティングを行なう。
OSI参照モデル ネットワークの機能やプロトコルを階層的に分類し、その意義を定義したもの。さまざまなネットワーク媒体やプロトコル、機能などを階層的に分類して構築することにより、相互運用性を向上させ、柔軟なネットワーク・アーキテクチャを実現することができる。 |
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