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バックドア (back door)

別名
裏口 (back door)

最終更新日: 2006/02/06

 本来の正式な制御用インターフェイスとは別に、コンピュータ・システムにこっそりと設けられたインターフェイスのこと。一般にバックドア(裏口)は、遠隔地から不正にシステムに侵入し、システムを破壊したり、システム内の情報を不正に盗んだり、そこを踏み台にしてさらに外部のサイトに侵入したりするために使われる(これにより犯人の特定が難しくなる)。

 バックドアは、システム設計を担当したプログラマが悪意をもって、あるいは遊び半分でこっそり仕込む場合もあるが、多くの場合は、システムに侵入したコンピュータ・ウイルスによって作られる。ウイルスによって作られたバックドアは、ハッカーがそのシステムに遠隔地から侵入し、操作可能にするための秘密の「裏口」として機能する。このようなタイプのコンピュータ・ウイルスは、バックドア型ウイルスなどと呼ばれることもある。

 たとえば2000年10月、米Microsoftにハッカーが侵入し、WindowsやOffice製品のソース・コードが閲覧されたとする事件では、「Qaz.Trojan」と呼ばれるバックドア型のコンピュータ・ウイルスによってシステムのパスワードが盗まれたとされる。

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