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コンピュータ・ウイルス (computer virus)

別名
ウイルス (virus)
ビールス (virus)

最終更新日: 2001/08/14

 コンピュータから別のコンピュータに自分自身を複写する機能(再感染機能)を持ち、感染したコンピュータから、周囲のコンピュータに次々に感染させることを目的としたソフトウェア。単に感染するだけで、これといった障害を発生しないもの、何らかのタイミングでメッセージを表示するだけなどの愉快犯的なものから、ハードディスクの内容を破壊するような悪質なものまでさまざまである。なお最近では、電子メールの普及によって、アプリケーションのデータファイルを簡単に交換できるようになったことから、アプリケーションのデータファイルに感染する「マクロ型ウイルス」が発見される例が増えている。

 ウイルスプログラムは、システムの制御を横取りして、再感染と障害発生のための処理を実行する。ウイルスの形式としては、基本的に「ファイル感染型」と「ブートセクタ感染型」の2種類がある。このうちファイル感染型ウイルスは、COMやEXEなどの実行ファイルに感染し、感染したプログラムをユーザーが実行したときにシステムの制御を横取りし、再感染などの処理を行う。一方のブートセクタ感染型は、フロッピーディスクやハードディスクのブートセクタに感染し、システムの起動時にメモリに常駐し、フロッピーディスクのI/Oを監視して、フロッピーディスクに再感染する。マクロ感染型ウイルスは、アプリケーションのマクロプログラム機能を悪用したものであり、ファイル感染型ウイルスの一種である。

 システムがウイルスに感染しているかどうかを調べるには、市販のウイルス検出ソフトウェアを利用する。ただしウイルスは常に新種が作成される可能性があるので、ウイルス検出ソフトウェアが使用するパターン・ファイル(ウイルスを特定するための情報をまとめたファイル)を定期的に更新する必要がある。

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