Multiword DMA
【マルチワード・ディー・エム・エー】
別名
・マルチワードDMA (multiword Direct Memory Access) 【マルチワード・ディー・エム・エー】
IDEインターフェイスにおけるデータ転送方式の一種。最大転送速度は16.6Mbytes/sである。プログラムでIDEデバイスとデータ転送を行うPIOに対して、Multiword DMAは、その名が示すとおりDMA転送を利用して、メモリとIDEデバイスの間で直接データを転送する。そのためプロセッサにかかる負担が少ない、というメリットがある。
Multiword DMAの前に存在していたSingleword DMAという転送方式では、PC(ホスト)とハードディスク(IDEデバイス)の間で、データ転送の要求を1回送るたびに1ワード(2bytes)しか転送できなかった。これでは1データを送るのに無駄が大きく、転送速度を向上するのが難しい、という問題があった。そこで、新しい転送方式として、一回のデータ転送要求に対して複数ワード(Multiword)を転送できるように改良した方式が考案された。これがMultiword DMAである。
Multiword DMAでは、以下に示す3段階の転送モードが定義されている。
モード0: 4.16Mbytes/s
モード1: 13.3Mbytes/s
モード2: 16.6Mbytes/s
すでにMultiword DMAの後継として、より高速なUltra DMAという転送方式が登場しており、最大100Mbytes/sという高い転送速度を実現している。また多くのIDE関連製品は、すでにUltra DMAを実装している。つまりMultiword DMAやPIOという転送方式はすでに旧式であり、IDEの互換性維持という目的のもと、IDEコントローラやIDEデバイスに実装されているにすぎない。
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参考リンク
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■T13のホームページ(英語)
IDEの標準規格であるATAやATAPIの規格策定を担当しているグループ