Ultra ATA (Ultra AT Attachment)
【ウルトラ・エー・ティー・エー】
別名
・UltraATA (Ultra AT Attachment) 【ウルトラ・エー・ティー・エー】
IDEインターフェイスの転送速度と信頼性を高めるIDEの拡張仕様。1996年に米Quantum社や米Seagate Technology社、米Intel社などにより最初のバージョンが提唱され、その後、転送速度を高めた新バージョンも登場した。Ultra ATAは業界標準(デファクト スタンダード)として位置付けられており、IDEの公式な規格ではない。しかしその仕様は、標準化団体ANSIにより、IDEの公式な規格であるATA/ATAPI-4やATA/ATAPI-5などに受け継がれ、規格化されている。
Ultra ATAで主に強化されたのは、IDEインターフェイス部分のデータ転送速度と信頼性である。Ultra ATA以前のIDEでは、PIOとMultiword DMAという2種類の転送方式が実用的に使われており、両方とも最大転送速度は16.7Mbytes/sだった。Ultra ATAでは、Ultra DMAという新しい転送方式を設け、最大転送速度を従来の2倍である33.3Mbytes/sにまで高めた。Ultra DMAはMultiword DMAと同様、PC側のデータ転送にDMAを利用することを前提にしているが、従来のIDEと同じケーブルを流用しつつ高速化するために、データ転送に用いる制御信号を再定義し、転送時の手順などを最適化した。
信頼性については、CRCによる転送データの検査機能が追加された。Ultra ATAになるまでは、万一IDEケーブル上でデータ化けが生じても、それを検出する手段がなかった。そこでUltra ATAでは、データ転送後にCRCの値を転送元と転送先で計算し、比較することによって、正しくデータが転送できたかどうかを確認できるよう、そのプロトコルが定められた。
現在、Ultra ATAという用語は2種類の意味で使われている。1つは、最大転送速度が33.3Mbytes/sであるUltra ATAの最初のバージョンとしてである。Ultra ATAの登場後、その技術を継承しつつさらなる高速化を実現したUltra ATA/66やUltra ATA/100というIDEの拡張仕様が登場した。そこで区別のため、当初のUltra ATAはUltra ATA/33と呼ばれるようになった。しかし現在でも、Ultra ATA/33という意味で「Ultra ATA」と表記されていることがよくある。
もう1つは、Ultra ATA/33〜100というUltra ATAシリーズ全体を指す言葉としてである。
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関連用語
参考リンク
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■米Seagate Technology社のホームページ
製品情報のほか、IDEやSCSI関連の技術情報も掲載されている
■米Quantum社のホームページ
製品情報のほか、IDEやSCSI、テープドライブに関する技術情報も掲載されている
■米Intel社のホームページ
■ストレージ機器ベンダ一覧(リソースセンター)
ストレージ機器ベンダのリンク集