マイクロソフトがOffice 2000のセキュリティパッチをリリース
ヘルプファイルのデモを見るActiveXコントロールが原因
2000/5/20
マイクロソフトは5月20日、同社のOffice 2000ファミリー製品のセキュリティアップデートを公開した。該当製品は以下の製品に該当するもの。
- Microsoft Office 2000
- Microsoft Word 2000
- Microsoft Excel 2000
- Microsoft PowerPoint 2000
- Microsoft Access 2000
- Microsoft PhotoDraw 2000
- Microsoft PhotoDraw 2000 Version 2
- Microsoft FrontPage 2000
- Microsoft Publisher 2000
- Microsoft Outlook 2000
- Microsoft Works Suite 2000
今回問題になったセキュリティホールは、Office 2000のヘルプ機能の中で使われている「Office 2000 UA Control」ActiveXコントロー ルが持っていたもの。このコントロールはOffice 2000から採用されており、ヘルプの中で操作方法をユーザーに見せるためのデモンストレーション機能などを実現している。
同社の報告によると、このActiveXコントロー ルは、不適切に「スクリプトに対して安全」とマークされており、そのために悪意のあるWebオペレーターは、Webサイトを訪 れたユーザーのマシンにインストールされているOfficeの機能を勝手に実行できるという。
また、悪意あるWebサイトにユーザーが訪問しなくとも、このセキュリティホールを利用したHTMLメールをOutlookで受け取ることでも、Officeの機能が実行されてしまう可能性もある。
今回のセキュリティアップデートを適用すると、Office ヘルプの[ここをクリック!]機能と、「ポップアップ」機能が使用できなくなる。
[関連リンク]
Microsoft Office 2000 および Office 2000 ファミリー製品関する脆弱性に関する修正プログラムを公開
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