PHP4が正式リリース
ApacheのWebアプリケーションが加速
2000/5/23
日本PHPユーザ会/ProjectBLUE共催セミナーの会場。PHPのプログラミングをテーマにした内容に120人以上の参加者が集まり、PHPへの興味の高さをうかがわせた |
Apacheに組み込むことで動的なWebページの作成やデータベースとの接続を可能にするPHPの最新バージョン「PHP 4.0.0」の正式版が、米国時間の5月22日、PHPのホームページでリリースされた。PHPはオープンソース方式で開発されているソフトウェアであり、Linuxなどで利用できる。
日本でも、日本PHPユーザ会がLinuxコミュニティのProject BLUEと共同で開催したPHPのセミナーで、PHP 4.0の登場を伝えた。日本PHPユーザー会の廣川氏が、「PHP4.0が正式にリリースされました」と報告すると、120人以上の参加者が集まった会場から拍手が沸き上がった。
PHPは、HTMLの中にスクリプトを埋め込むことでOracleやSybase、InformixやPostgreSQLなどのデータベースと連携したWebアプリケーションの開発が可能。WebサーバのApacheとの親和性が非常に高い。PHP4では新スクリプトエンジン「Zend」が採用され、マルチスレッド化やリソース管理の強化が進み、複数のWebサーバのサポートや高い信頼性などを実現した。実行時コンパイラを搭載することで高速化をはかり、大規模なアプリケーションの実現も視野に入っている。
さらにアドオン機能として、スクリプトの最適化をはかる「Zend Optimizer」(現在ベータ版)や、コンパイル後のコードをキャッシュすることで高速化をはかる「Zend Cache」、最初からコンパイルしておくことでスクリプトのコードを隠蔽できるため、商用アプリケーションの開発に適した「Zend Compiler」なども用意される。
PHP 4.0はPHPのホームページからダウンロード可能。
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