[UDB JAPANフェア]
実データでDB2の大規模トランザクション処理をデモ

2000/5/25


Internet Explorerから毎秒1200件の登録を約2分間実行。約14万件のデータ追加をデモンストレーションした

 システム販売会社のニイウスは、都内でIBM製品のDB2 UDBを中心とした展示会「UDB JAPANフェア」を開催した。

 ニイウスは今月、データベース関連の事業部を「UDB Japan株式会社」として子会社化した。この展示会でも、UDBを利用したソリューションを中心に紹介し、販売拡大をもくろむ。

 注目を集めたのは、展示会場に120台のPCを設置し、そこから発生する毎秒1200件のトランザクションを、実際にRS/6000 SP上で稼働するDB2 UDBで処理するデモンストレーション。データには実際のカメラ販売店の受発注データを用い、アプリケーション自体もベンチマーク用にチューニングされたものではないとし、実稼働状態に近いアプリケーションでのデモンストレーションであることを強調していた。

 毎秒120件のトランザクションを処理するために用意されたRS/6000 SPの構成は、4CPUでメモリを2GB搭載したものが4ノード。さらに、WebアプリケーションサーバのWebSphereを稼働させるために、2CPU搭載のRS/6000も12ノード用いられた。アプリケーションそのものはサーバサイドのJavaで記述されており、PC上ではWebブラウザからの注文登録が自動実行される。

 ただしトランザクションの内容は単純なデータ追加のみであり、約2分間の実行で合計約14万件のデータ追加結果が披露された。

 UDB DB2はトランザクション性能やマルチメディアデータへの対応などが特徴だが、現在のところシェアはOracleに後れをとっている。来月には新バージョンのDB2 UDB V7が登場することもあり、IBMはなんとかシェア拡大に結びつけようと積極的だ。ニイウスは日本IBMと野村総研などが出資して設立した会社であり、今回の展示会や同社がDB2専門ともいえる子会社を設立したのも、こうした流れからだと言えるだろう。

 

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