サン・マイクロシステムズ、セキュリティ機能を強化した
「Trusted Solaris 7 日本語版」を発表
2000/5/26
サン・マイクロシステムズは5月25日、「Trusted Solaris 7 日本語版」を5月下旬に出荷開始すると発表した。
同製品はSolaris 7のセキュリティ機能が大幅に強化されたもので、既存のネットワーク環境の中でも、特に要所にあたるファイアウォールや中核の管理部分に適用することで、システムの安全性を高めることができる。すでに同製品を発表済みの米国では、国防システムや金融機関をはじめ、限定的に最高度のセキュリティを必要とする環境での採用実績があるという。
同製品のおもな特徴は次の5つ。
ファイルシステムの拡張- ログラムの実行時の権限を詳細に指定し、不必要な情報資源へのアクセスを制限
- システムで発生する各種のイベントを監査
- ファイル/ディレクトリシステムを情報の機密性に対応して配置可能
- システム管理者の権限を細分化し、万能の特権ユーザーを排除
(Solaris 8では標準機能) - ネットワーク環境でのセキュリティをNIS+ネーミングサービスで集中管理
- システム管理者がユーザーに対して割り当てるセキュリティ特性をグループ化することで、セキュリティ管理を簡素化
- セキュリティが確保された状態であることをウィンドウに表示することで、ユーザーの安易な情報の横取りを防止
- 機密レベルの異なるウィンドウ間でのドラッグ&ドロップを禁止
- 各種の高度セキュリティ通信プロトコルをサポートし、ネットワーク上の高度セキュリティオペレーティング環境間でセキュリティを維持
- Network File System (NFS) で接続されたリモートのTrusted Solarisシステムのファイルに対しても、ローカルなファイルのセキュリティ体系に基づくアクセスが可能
- 機密情報の印字出力のため、機密レベルに応じたプリントキューやプリンタの選択が可能
標準価格は、シングルユーザーライセンスが7万1000円(税別)、サーバーライセンス(1〜4CPU)が66万5000円(税別)。
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