複数のバイオメトリクス認証とPKIを連携させるネットマークス

2000/5/30

 システムインテグレータのネットマークスは、PKI(Public Key Infrastracture)に複数のバイオメトリクス認証を連携させたシステムを発表した。9月にサービスを開始予定。

 PKIは、企業が信頼あるネットワーク環境を構築、維持するための暗号化方式の基盤技術として注目されている。PKIにより公開鍵暗号の鍵や証明書を一元管理することにで、利用者はアプリケーションや通信を利用するたびにいちいち本人であることをシステムに示す必要がなくなるなどの利点がある。

 バイオメトリクスは、利用者が本人であることをシステムに示すために、個人の身体的特徴である指紋や音声、虹彩の模様などを用いる方法。当然ながら、パスワードなどを用いて認証する方法よりも偽造や盗難が難しい。

 ネットマークスの今回の発表は、こうしたバイオメトリクスによる認証方法をPKIに連携させたもの。しかも、複数のバイオメトリクスデータをバイオメトリクスサーバにより一元管理できるため、サインや指紋、虹彩など場面に応じて最適な方法を用いて本人認証を行うことができる。取得された個人の身体的特徴を表したバイオメトリクスデータは、PKIによって暗号化されたうえで通信回線に乗るため、安全性も高い。

 現在連携が確認されているバイオメトリクス認証は、日本サイバーサインの手書きサイン認証、日本セキュアジェネレーションの指紋認証、米Mirosの顔認証、アニモの音声認証など。PKIと複数のバイオメトリクスを連携させるビジネスモデルに関しては、すでに日本と米国で特許出願を完了しているという。

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