コンパックが無遅延型の企業統合システム
「Zero Latency Enterprise」を発表
2000/5/31
無停止型の超並列サー バ「NonStop Himalaya」の最上位機、「NonStop Himalaya S72000」 |
コンパックコンピュータは30日、都内で記者会見を開き、同社の新しい企業システムの統合アプローチである「Zero Latency Enterpriseソリューション(無遅延型システム統合ソリューション)」(以下ZLE)を発表した。
生産管理や在庫管理、受発注システム、顧客管理システムやSFA、ERPなど、企業で利用しているアプリケーションを統合して活用する手法は「EAI(Enterprise Application Integration)」としてここ数年話題にのぼっている。各部門や業務ごとにばらばらだったアプリケーションを横断的に管理、利用することで、効率よくかつ正確に企業活動に必要な情報を把握、分析できるためだ。
ZLEでは、この企業統合システムの中央に同社のフォールトトレラント型サーバ「NonStop Himalaya」を配置してEAIを実現することで、従来の夜間バッチ型やメッセージキューイング型のタイムラグがあるEAIではなく、リアルタイムにアプリケーションを統合することを実現する。さらにHimalaya上でデータベースを運用し、アプリケーション間のデータも中央に統合することで、データの一元管理も実現。「Operational Data Store(ODS)」と呼ばれるこのデータベースのデータを分析することで、稼働中のアプリケーションに最小限の影響でさまざまな業務分析を可能にする。
ZLE上でビジネスルールを管理することもできる。在庫不足時の対応、ボリュームディスカウントレート、特定の顧客にのみ行う対応など、必要なビジネスルールをアプリケーションから独立して集中的に定義することにより、複雑に絡みあう複数のアプリケーション運用を柔軟に行うことが可能になるという。
EAIのプラットフォームとして、日本BEAシステムズの「BEA eLink」を採用。TUXEDOをベースにしたトランザクション管理で、信頼性の高いアプリケーション統合を実現する。ODSの核となるのは、コンパックの「NonStop SQL」。社内に分散したアプリケーションを365日無停止でつねに最新のデータを参照できるようになるため、迅速な意志決定を可能にする。
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