セゾン情報システムズ、
ブラウザから利用可能な認証サーバを発売
2000/6/2
セゾン情報システムズは6月1日、インターネット上での本人認証をワンタイムパスワード方式で行うソフトウェア「ワンタイム認証サーバ invisible Key(インビジブルキー)」を同日より発売すると発表した。
invisible Keyは、匿名性の高いインターネット上で本人を特定し、セキュリティを高めることが可能なソフトウェア。本人の認証には、毎回異なるパスワードを要求するワンタイムパスワードという方式を用いており、IDやパスワードの傍受・漏洩によるなりすましやクラッキングを防ぐことができる。従来、ワンタイムパスワード方式では、毎回異なるパスワード(トークン)を生成、表示するクレジットカード型などの特殊なハードウェアを必要としていたが、紛失の危険のほか、そこに表示される不規則なパスワードを入力する面倒さがあった。invisible Keyではすべての認証機構をソフトウェアのみで実現しており、クライアント側に専用のアプリケーションをインストールする必要はない。ブラウザの使用できるパソコンさえあれば認証ができるため、利便性・携帯性が上がっているのが特徴。今後、iモードなどの携帯電話からの利用も視野に入れているという。
認証サーバの動作環境は、OSがSolaris2.6以上、Windows NT 4.0/2000 Server、RedHat Linux5.2J以上。Java環境として、JDK1.1.x、JSDK2.0。WebサーバがApache1.3.9以上またはIIS4.0以上。Servlet環境がApache-Jserv1.0以上またはJRun2.1.1以上。DBMSとして、Oracle8またはPostgreSQL6.5.xが必要となる。価格は、最小が100ユーザーで50万円、1000ユーザーが300万円、1万ユーザー以上が1000万円となる。
富士キメラ総研の調査によると、現在のワンタイムパスワードの市場規模は約20億円。発売当初の3年間で市場シェアの10%をカバーするのが目標だという。
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