ジャストシステムが個人向けのASP事業を開始

2000/6/6

 ジャストシステムは6月5日、個人向けのASP(Application Service Provider)事業を7月下旬より開始すると発表した。ASPとは、インターネットを介してアプリケーションを提供するサービスのことであり、同サービスでは、PIMやグループウェアといった個人情報管理やグループ間でのコミュニケーションを行うためのビジネス向けアプリケーションのほか、年賀状作成や日記帳など、ホームエンタテイメント向けの機能の提供を予定している。サービス開始後、10月下旬より有料化を行い、3年後の2003年度に500万会員、150億円の売り上げ規模を予定する。

 同サービスでは、インターネットのサイト上に自分用のワーキングスペースが用意され、スケジュールやアドレス帳などのデータはすべてサーバー上で一括管理されるため、場所を問わずに出張先等からでもデータにアクセスできる。また、アクセスする機器に応じて最適な画面形式で表示する機能があり、PC以外の携帯電話やPDAといった機器からでも閲覧・編集が自在に行える。

 同サービスで提供される機能は次の3つのカテゴリに分類されている。

  • 「グループ・コミュニケーション」サービス
    ―個人が所属するコミュニティやグループ間での円滑なコミュニケーション手段を提供
    ―カレンダー、伝言板、落書き帳、集まりへの参加確認、アルバム、投票、会費集計機能ほか

  • 「パーソナル・ビジネス」サービス
    ―家・外出先・客先でも同じ仕事環境を実現するホスティングサービス
    ―基本アプリケーション(ワープロや表計算など)の提供
    ―必要な情報を集約するためのパーソナルスペースの設置

  • 「ホーム・エンタテイメント」サービス
    ―情報サービスと連携した生活密着型のサービス
    ―年賀状作成、健康管理、日記帳のほか、デジカメ、ビデオ、音楽といったエンターテイメントサービス

 まず第1弾として、「グループ・コミュニケーション」サービスを7月下旬より先行でスタート、10月の有料化をめざす。3年後には、すべてのカテゴリを合わせて数百種類のサービスラインナップを揃え、あらゆるニーズに対応することを目標にする。

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ジャストシステム発表のリリース

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