AMDがオンチップL2キャッシュの
新AthlonとDuronを出荷開始

2000/6/7

 AMDは6月5日(現地時間)台北で開催中のComputex Taipeiにおいて、2次キャッシュオンダイの「Athlon(アスロン)」プロセッサと新製品「Duron(デュロン)」プロセッサを出荷開始したと発表した。

 今回発表された新しいAthlonプロセッサは、従来までプロセッサの外部で動作していた2次キャッシュがプロセッサ上に組み込まれ、実クロックの何分の1かの速度だったものがプロセッサと同じクロックで動作するようになっている。提供されるプロセッサは、1GHz〜750MHzのクロックに応じて6種類。今年3月、すでに同社はAthlonプロセッサの1GHz版を発表しているが、新しいAthlonプロセッサでは同じ1GHz版でも2次キャッシュの速度がアップしており、より高いパフォーマンスが得られることが期待される。提供パッケージは従来のSlot Aに加え、新たにSocket Aと呼ばれるパッケージも採用した。

 一方のDuronは、Athlonの廉価版にあたるプロセッサで、プロセッサと同クロックで動作する2次キャッシュを内蔵するなど、ベースはほぼAthlonと同じだが、2次キャッシュ容量がAthlonよりも少なくなっているのが大きな違い。Intelの廉価版CPU「Celeron」に対抗する製品にあたる。

 AthlonとDuronの千個ロット時の価格は下記の通り。

Athlonプロセッサ
1GHz AMD Athlonプロセッサ 11万8800円
950MHz AMD Athlonプロセッサ 9万1080円
900MHz AMD Athlonプロセッサ 7万0680円
850MHz AMD Athlonプロセッサ 6万0840円
800MHz AMD Athlonプロセッサ 4万3080円
750MHz AMD Athlonプロセッサ 3万8280円
Duronプロセッサ
700MHz AMD Duronプロセッサ 2万3040円
650MHz AMD Duronプロセッサ 1万8480円
600MHz AMD Duronプロセッサ 1万3440円

 同社の発表によると、Compaq、Gateway、HP、IBMをはじめとするメーカー各社が同プロセッサを搭載したマシンを発売する予定だという。これまで、大手メーカーの特に企業向けのPCでは、Intelブランドが好まれる傾向が高かったが、去年あたりのIntelのプロセッサ出荷時期の遅れとチップセットまわりで相次ぐトラブルもあり、x86互換プロセッサやチップセットが採用される機会が増えてきた。VIAに吸収されたCyrixの新プロセッサや、低消費電力ノートPC/PDA等での採用が期待されるTransmetaのCrusoeなど、x86互換で注目のプロセッサも続々と登場してきている。今回、AMDがIntelに先駆けて高速プロセッサの量産に入ったことで、より互換プロセッサの市場が広がることが予想される。

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