米IBMが「MQSeries Everyplace」を発表
2000/6/14
(06/09/00, 6:20 p.m ET) By Antone Gonsalves, TechWeb
News
米IBMは6月13日、ネバダ州ラスベガスで6月12日と13日の両日開催されている同社の「MQSeries/CICS」技術カンファレンスで、新構想「MQSeries Everyplace」を発表した。アプリケーション統合用メッセージングミドルウェアのMQSeriesをモバイルコンピューティング戦略のカギとなる技術として推進する。
IBMのモバイルコンピューティング戦略は、大幅に機能を絞ったThinクライアントにデータを送ろうというもの。
これは、先週カリフォルニア州サンフランシスコで開催された第5回「JavaOne」デベロッパーカンファレンスにおいて、同じテーマにフォーカスした米Sun Microsystemsのそれとは大きく異なる。
ニューヨーク州アーモンクの同社(IBM)では、可能な限りサーバでアプリケーションを処理した方がネットワークの効率が上がると考えている。一方のSunでは、サーバ上のアプリケーションロジックとクライアントが連携してデータを処理する方法を採用しており、そのサービスを提供するアプリケーションに最適なプログラミング言語としてJavaを推進している。
MQSeriesは各種アプリケーション上で動作している複数のアプリケーションを統合することができる。MQSeries上のランタイム環境がWebSphereアプリケーションサーバで、これがJavaで書かれた、もしくはEnterprise JavaBeansとなっているインターネットベースの電子商取引アプリケーションを稼働させる。
IBMのアーキテクチャでもう1つ重要なコンポーネントが「Websphere Transcoding Publisher」だ。これが携帯電話のブラウザ、PDA、もしくはポケットベルなどに表示できるフォーマットにデータを変換してくれる。この変換モジュールはネットワークのどこにでも置くことができ、WMLや、携帯電話で現在最も一般的に利用されているHDMLなど、さまざまなフォーマットにデータを変換できる。
[英文記事]
IBM To Announce
'MQSeries Everyplace'
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