NetIQがアプリケーション管理ツールの新版を発表

2000/6/14

 NetIQは6月13日、同社が販売するアプリケーション管理ツール「NetIQ AppManager」の最新版「NetIQ AppManager 3.4J(AppManager)」を発表した。同時に、同社の米国本社が発売している、Windows NT/2000用のマイグレーションツールの「Domain Migration Administrator(DMA)」、Windows 2000用のディレクトリ管理システム「Directory and Resource Administrator(DRA)」の2製品の日本市場への投入を発表した。同社はこれらの製品の投入で、今後、徐々に盛り上がってくるであろう企業向けWindows 2000市場でのシェア拡大を狙う。

 AppManagerはWindows NT/2000に特化したアプリケーション管理ツールで、他の競合製品に比べて詳細な内部情報の取得やレポートの生成が可能なのが特徴。今回発表された最新版の3.4Jでは、Windows 2000のActive Directoryに完全対応したほか、IBMのNetfinity ManagerやCompaqのInsight Managerといったハードウェアの監視ツールとの連携機能を強化、バックアップツールを新たに追加してVERITAS Backup Exec/CA ARCserveITに対応した。また監視対象となる、BackOffice、Oracle、Notes/Dominoといったアプリケーションのエージェントも機能強化されているほか、Citrix MetaFrameを新たにサポート、さらに、Microsoft Network Load Balancing ServiceやMicrosoft Site Server用のエージェントを追加することで、大規模環境への対応も可能になった。

 また、同時に発表されたDMAとDRAの2製品は、Windows 2000へのマイグレーション(移行)をスムーズに行い、統合管理を実現するツールという位置付けで、両製品とも、今年5月に米NetIQとの合併が完了した旧ミッションクリティカル社が開発したものである。このうち、マイグレーションツールのDMAは、マイクロソフトが提供するADMT(Active Directory Migration Tool、旧ミッションクリティカル社が開発)を補完するツールで、(1)Windows 2000移行前のNTサーバの集約、(2)Windows 2000完全移行前にNTドメインとActive Directoryの混在環境の実現、(3)移行のシミュレーション、などが行える。

 AppManager3.4Jのリリース時期は2000年7月を予定しており、価格は管理対象システムのソフトウェアが8万円から、AppManagerオペレータコンソールが39万円からとしている。DMAのリリース予定は2000年夏、DRAのリリース予定は2000年末で、両製品とも価格は未定。また、AppManagerは近日登場予定のBackOffice 2000に対応するため、今年中をめどにマイナーバージョンアップを予定している。

AppManager3.4Jの動作画面 Domain Migration Administratorの動作画面

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