マイクロソフトがWindows CE 3.0の発売を発表

2000/6/17

 米マイクロソフトは現地時間の6月15日、組み込み機器向けOSのWindows CEの最新バージョン「Microsoft Windows CE 3.0」と、開発ツールの「Platform Builder 3.0」「eMbedded Visual Tools 3.0」の注文受け付け開始を発表した。

 Windows CE 3.0の従来バージョンとのおもな違いは、(1)IE4相当のWebブラウジング機能の実現、(2)DirectXおよびWindows Mediaフォーマット等のマルチメディア機能の強化、(3)ダイヤルアップブートローダーによるリモートでのソフトウェアのアップデート機能、(4)リアルタイムサポートの強化、(5)Webデータ送信のための統合化されたHTTP Server、(6)Microsoft Message Queuing Service for WIndows CEおよびDCOM for WIndows CEの搭載である。また、統合開発環境のPlatform Builder 3.0には、今回新たにeMbedded Visual Tools 3.0が同梱される。これは、Visual BasicとVisual C++を組み込みアプリケーション用に最適化したもので、CE向けのコンポーネントの作成が容易に行えるようになっている。

 同社は、今回の発表にあわせ、Windows CEのランタイムライセンスとPlatform Builderの価格引き下げの実施(Windows CEはライセンス体系により最大50%の引き下げ、Platform Builderは2999ドルの購入価格)、Platform Builder 3.0の評価版のダウンロードサービスの提供、Platform BUilder 2.12ユーザーへの無償アップグレードサービスの提供(現在は英語版のみ、日本語は別途発表予定)、一部ソースコードへのアクセスも認めることを発表している。

[関連リンク]
マイクロソフト発表のリリース(日本語)
Widnows CE 3.0とPlatform Builderの購入ページ
Platform Builder 3.0のダウンロードページ

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