SAP、ライバルを敗ってPalmの契約を獲得
2000/6/19
(06/15/00、6:39 p.m. ET) By Antone Gonsalves and Rebecca Smith Hurd、TechWeb
News
カリフォルニア州サンタクララのPalmで業務開発ディレクターを務めるPeter Claassen氏によると、Palmはドイツに本社を置くSAPのmySAP.comとSCM、金融、および営業統合コンポーネントをはじめとするERP（Enterprise Resource Planning）ソフトウェアのライセンス供与を受けることに合意したという。Palm社内の情報システムの構築にこうしたソフトウェアが利用されることになる。
今回の合意は、昨年の発表以来mySAP.comのカスタマーベース構築に苦しんできたSAPにとって思わぬ大成功となる。SAPは、R/3（同社の会計、製造管理、人事管理、および注文管理のバックオフィスアプリケーションスイート）をWebに対応させるためにmySAP.comを構築した。
ネバダ州ラスベガスで開催されたSAPPHIRE 2000ショウのモバイル環境の職場に関するディスカッションの中でClaassen氏が語ったところによると、Palmは社内ERPシステムを拡張するためにmySAP.comを使う計画で、同社の社員はPalmのモバイルデバイス経由でこれにアクセスできるようになるという。
Claassen氏によると、PalmではOracleなどの競合各社の代替製品を検討した上でSAPを選択したという。
「SAPが際立ったのは、彼らがわれわれのビジネスに直接適用できるアプリケーションを持ち込んだからだ。彼らはわれわれに、Webインターフェイスからバックエンドまでの包括的なソリューションを示してくれた。彼らは実際にPalmデバイス上で主要アプリケーションを動作させて見せてくれたのだ」（Claassen氏）
Palmの元親会社である米3Com Corp.ではSAPのシステムを利用しており、SAPは同社にとって使い慣れたソフトウェアだという他社に対する利点もあった、と同氏は話している。同氏によると、PalmはSAPのThinクライアントコンピューティングにも感銘を受けたという。
Claassen氏は今回のライセンス契約の詳細については明らかにしてくれなかった。
[英文記事]
SAP Beats
Rivals To Palm's Business
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