シマンテックが企業向けのセキュリティ事業戦略を発表

2000/7/15

 シマンテックは14日、エンタープライズ向けの新しいセキュリティ事業戦略を発表した。情報資産に対するリスク分析を総合的に行い、ウィルス対策を中心としながらも、サーバへのアタックなどのシステム監視なども含む包括的なサービスを「シマンテック・エンタープライズ・セキュリティ」(SES)として提供する。

 SESは、不正侵入防止、ウィルス対策、コンテンツフィルタリングの3つのカテゴリーから構成される。

 不正侵入防止では、セキュリティ検査を行を行うとともに、侵入やデータの不正使用を検知するシステムを用意、デスクトップレベルのファイアウォール製品などを利用する。ウィルス対策は、同社のデジタルイミューンシステムも取り入れ、危険なファイルや潜在的な危険性、変則的な動きを素早く察知し通知する。コンテンツフィルタリングは、電子メールの内容のフィルタリングやインターネ ット・コンテンツのフィルタリングを行うことで、機密情報の保護やインターネット利用の管理を行うことができる。

 不正侵入防止や調査は、同社にとっては新しい分野であり、今後これらに対応した製品が投入される予定だという。SESの展開には、そのほかにもファイアウォールなどいくつかの製品が必要と予想されるが、具体的な新製品の発表については今回は触れられなかった。

 しかし同社は企業のセキュリティリスクを評価するためのネットワークの脆弱性評価ソフトの市場が、2005年にはアンチウィルスソフトの市場と同じ規模まで伸びるとみており、この分野の新製品投入は近々行われるとみられる。

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シマンテック発表のニュースリリース

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