次期Microsoft OfficeスイートはWebにフォーカスへ

2000/8/1
(07/27/00, 5:33 p.m ET) By Stuart Glascock, TechWeb News

 Microsoftは7月27日、次期バージョンOfficeの概要を、金融アナリストに対してわずかながら明らかにした。オフィススイートのベストセラーは、Webにフォーカスしたナレッジワーカー向け製品へと進化する。

 次期バージョンは、「Tahoe」というコード名を持ち近日中に登場するサーバ製品と密接に結合される。また、Microsoftの.Netプラットフォームに対応した多数の機能を備えるという。

 Tahoeでは、「ドキュメント管理のコンセプトを持つ。しかもそれを、エンドユーザーが容易に利用できるようになる」と、Microsoftのビジネス生産性グループ担当グループ副社長のBob Muglia氏は話す。同氏はこの説明が、Tahoeと次期Officeの連係によるものだとした。

 アナリストを前にしたOfficeのテクニカルプレビューの場では、Muglia氏と、OfficeのプロダクトマネジャーであるDavid Jaffe氏が、同スイートに搭載される多数の新機能を紹介した。次期バージョンでは、Web技術の広範囲にわたる統合が目玉になる。また、部門レベルのコラボレーションや情報共有にも大きな役割を果たす。

 具体的な機能としては、新自動訂正機能、文書フォーマットの変更、新しい文字カウントツールバー、新検索メカニズム、複数のテンプレートを同じプレゼンテーションにまとめる機能、そして新しいアニメーションなどがある。

 「ユーザーが作業をムダにしないようにするために、多大な努力をした」(Muglia氏)

 同氏によると、Excelには、ユーザーがスプレッドシートで作業をしながらリアルタイムデータを分析および観察できるような機能も搭載されているという。

 .Netの機能としては、テキスト内の情報を検索するための「スマートタグ」の採用などがある。このスマートタグは名前などの上に表示され、その人の電子メールや住所などの情報を取り出せるようにしてくれる。

 「ナレッジワーカー向けのビジネスは、大きな成長が期待できると考えている」(Muglia氏)

[英文記事]
Next Microsoft Office Suite Focuses On Web

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