ミラクル・リナックス最初の製品は9月末出荷

2000/8/26

Linuxブームには実体がある。シェアは予想以上に伸びている。(矢野社長)

 ミラクル・リナックスは8月25日、都内で発表会を開き、製品戦略とスケジュールなどについて明らかにした。TurboLinuxをベースとして、Oracleを稼働させることにターゲットを絞ったLinuxディストリビューション「Miracle Linux Standard Edition V1.0」を9月末に出荷、来年1月には、パラレルサーバなどよりハイエンドな用途向けの「Miracle Linux Enterprise Edition」を出荷する。

 同社は、サーバOSに特価したLinuxディストリビューション専業メーカー。日本オラクルの子会社で、当初は全てOracle稼働にターゲットを絞った製品化を行う。

 代表取締役社長 矢野広一氏は、「多くのPCサーバベンダーが、今年出荷予定のPCサーバの10%以上にLinuxを搭載したいと語っている」と発言し、この1年でLinuxのシェアが大きく伸びるだろうという見通しを掲げた。また、同社マーケティング本部 本部長  池田秀一氏は、「PCサーバの世界ではほとんどWindows NT/2000が使われており、競争がない。この状態を変えていきたい」と、現在Windows NT/2000が利用されている市場をターゲットにすることを明らかにした。「サーバで使う分には、現在のLinuxに不足しているものはない」(池田氏)。

 Miracle Linuxは、日本オラクルが販売代理店として顧客への販売窓口になるほか、顧客へのサポート窓口も日本オラクルのサポート窓口と一本化されるなど、Linux上でOracleを利用するための配慮が非常に強く働いている。またLinuxそのものもOracle用にチューニングされているため、Linuxインストール後パラメータなどをいじることなく、すぐにOracleをインストールして稼働させることができる。

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(@IT News)

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