日本アイオナテクノロジーズ
CORBA準拠の分散システム開発環境の新版を発表
2000/8/30
日本アイオナテクノロジーズは8月29日、大規模な分散システム開発に向いたミドルウェア製品の新版「Orbix 2000 v1.1」を8月30日より発売すると発表した。Orbix 2000は、同社の主力ミドルウェア製品「IONA Orbix 3」の後継にあたり、最新のCORBA仕様に準拠しているほか(CORBA 2.3.1完全準拠、次期3.0仕様一部準拠)、「POA(Portable Object Adapter:サーバ間でオブジェクトの移動を可能にする技術)対応によるスケーラビリティの大幅な改善」「ネーミングサービスベースのロードバランシング」「アクティブコネクション管理」「マルチスレッド対応」「Java言語のサポート」など、大きく機能強化が図られている。
また、Java言語のサポートにおいては、Orbix 2000を使用することで、POA準拠のアプリケーションがJavaで記述可能なほか、EJB(Enterprise Java Beans)環境のみでの開発におけるスケーラビリティや拡張性の問題、C++、COBOLといった他のシステム環境との親和性の問題などを解決可能になるという。
Orbix 2000の主要機能は下記の通り。
- ロードバランス(負荷分散)
- 障害回復機能
- POAサポートにより膨大な数のオブジェクトも高速に処理
- SSLベースのCORBAセキュリティ・サービス
- トランザクション制御機能
- サーバのコンフィギュレーションと運用状況の中央管理機能
- CORBA永続ストレージサービス(Persistent Strage Service:PSS)によるデータベースへのインタフェース機能
- XMLベースのSimple Object Adapter Protocol(SOAP)によるMicrosoft COM+のサポート
- ダイナミックCOM/CORBAブリッジOrbixCOMetによるCOMオブジェクトとの相互運用機能
Orbix 2000 v1.1の開発キットの販売価格は56万2000円から。
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