業界リーダーらがLinux開発者のためのオープンソースラボを開設
2000/9/1
(08/30/00, 12:24 p.m ET) By Mary Mosquera, TechWeb
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業界大手各社が集まり8月30日に語ったところによると、企業システムへのLinuxの採用を加速すべく、基幹業務向けの機能をLinuxに追加する開発者のためのオープンソースラボを共同で開設するという。
IBM、Intel、Hewlett-Packard(HP)、NECの各社は、Linux開発者のための独立した非営利の研究所である「Open Source Development Lab」開設を発表した。これら4社の企業は同研究所に対し、今後数年間で、数百万ドル相当の資金、機器、そして技術スタッフなどによる支援を計画している。
この研究所はオレゴン州ポートランド近郊に建築され、年末に運営開始される予定。
同研究所はほかにも、Caldera Systems、Dell Computer、Linuxcare、LynuxWorks、Red Hat、Silicon Graphics、SuSE、TurboLinux、VA Linux Systemsの各社がさまざまな形で支援する。
Dellのエンタープライズシステムズグループ担当上級副社長、Michael Lambert氏は、「我々は、この研究所が商用分野におけるLinuxの採用を加速してくれると信じている。ここでは、オープンな標準ソリューションをベースにしてインターネットのインフラ構築を進める顧客が真の勝者となるだろう」と語った。
オープンソースのプログラマはPCで作業を行うことが多く、これより規模が大きく複雑なエンタープライズシステム用のアプリケーションをテストするリソースが不足している。
CollabNetのCTO(最高技術責任者)でThe Apache Software Foundationの共同創立者、Brian Behlendorf氏は、「このOpen Source Development Labは、ハイエンドエンタープライズ向けハードウェアの利用という、Linuxやオープンソースにおける個人レベルの開発者が頻繁に抱えるニーズを満たすのに役立つだろう」と語っている。
同研究所はオープンソースライセンスを採用する既存の業界プロジェクトはサポートするものの、新たにプロジェクトを立ち上げることはしない。Intelによると、その代わりにオープンソースコミュニティによって進められる既存もしくは新規プロジェクトの促進を支援することになるという。
Red HatのCTO(最高技術責任者)、Michael Tiemann氏は、「共通のハードウェアシステムで作業を進める必要があるときに、ほかのオープンソースデベロッパーとうまく協力できるリソースを歓迎する」と語った。
「現在、Red Hatのデベロッパーは大半の作業を企業のファイヤウォールの内側で進めている。Open Source Development Labは、共同のハードウェアリソースを利用しなければならないプロジェクトへの参加を可能にしてくれる」(Tiemann氏)
Intelによると、同研究所が当初に進めるプロジェクトは、これらを選択するプロセスをオープンソースコミュニティと調整したのち、今年後半に発表されるという。当初のプロジェクトとしては、ツールの開発からLinuxの基幹業務向け機能を強化するカーネルのプロジェクトまで、多岐にわたるものと予想される。設立に参加する企業は、http://www.osdlab.org/にサイトを開設して詳細な情報を公開している。
同研究所は、オープンソースコミュニティのメンバーやスポンサー企業の代表者で構成される独立した理事会と管理組織が運営を行う。
[英文記事]
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