コンパック、新ブランド「iPAQ」で新製品とサービスを提供

2000/9/5

iPAQ Internet Deviceはコンパクトな筐体と簡素化、低価格が特徴

  コンパックコンピュータは、9月4日、新ビジョン「iPAQ」として、2モデル3機種のインターネット端末の発売、ビジネスユーザー向けポータルサイトの開設を発表した。これにより本格的にサービス分野にも進出することになり、同社の日本市場でのインターネット時代のビジネス体制が整い始めたといえる。

 来日したコンパック・コンピュータ・コーポレーション上級副社長マイケル・J・ウィンクラー(Michael J. Winkler)氏は、「PCの時代は終わったわけではなく、今後5年は伸び続ける」としてこれまで同社の得意分野だったPCの延長線上に、新しい時代のデバイスとしてiPAQシリーズを位置付けた。また、新規事業としてのポータルビジネスについては、「今後4年間で同分野での収益を倍増していきたい」と抱負を述べた。

 すでに今年初めに「iPAQ」の販売を開始した米国では、デスクトップモデルが5カ月で20万の販売台数を記録するなど好調なスタートを切っており、B2Eのポータルサイトも開設している。日本でのiPAQ戦略として、コンパックのコマーシャルビジネス統括本部インターネットプロダクト部の湯浅茂部長は、「iコンピューティング」「iアプライアンス」「iサービス&ソリューション」の3つのカテゴリをあげる。

 iコンピューティングでは、iPAQインターネットデバイスとして、「iPAQ Internet Device」レガシーライトモデル、同レガシーフリーモデル2種を発表した。製品の特徴は、PCIスロットを排除するなど簡素化された構造、拡張性、イージーアクセスキーボードボタン、高いセキュリティ機能、7万円を切る低価格性などだ(各製品の仕様と価格は下記参照のこと)。

 iアプライアンスでは、携帯端末「iPAQ Pocket PC」の発売を2001年初めに予定しているという。さらに、iサービス&ソリューションでは、B2B(企業to企業)とB2E(企業to従業員)をミックスさせ、個人ユースでも利用できる“b2b”ポータルとして「b2bpot.com」を開設した。サイトの構築と運営を担当するエキサイト株式会社ほか5社(シマンテック、Jストリーム、日本通信、ピーエスアイネット)とアライアンスを組んで提供していく。

 同社副社長の馬場真氏は「ハードウェアにポータルをインストールすることにより、インターネットサービスプロバイダと共同でサービス面でのプロモーションを図りたい」と語る。今後、Linux対応や携帯端末の発売に合わせて通信キャリアとのパートナーシップを組む予定もあるという。

iPAQ Internet Deviceの主な仕様と価格
iPAQ Internet Device
レガシーライトモデル
(Celeron500Mhz、Windows95/98 SEデュアル) 7万3800円
iPAQ Internet Device 
レガシーフリーモデル
Celeron500Mhz、Windows 2000 Professional 6万9800円
iPAQ Internet Device 
レガシーフリーモデル
Pentium III 733Mhz、Windows95/98 2000 Professional 11万5800円

問い合わせ先:
コンパックカスタマーセンター
TEL:0120-101589

[関連リンク]
コンパックのホームページ
コンパックのニュースリリース「B2B、B2E市場を牽引するiPAQビジネス市場戦略 「Compaq iPAQ Internet Device」を発表」

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