Exchange 2000 Enterprise Serverをプッシュするマイクロソフト
2000/9/9
マイクロソフトは9月8日、「Airlift」というコードネームで呼ばれてきたExchange 2000 Serverのアーキテクチャなどに関するセミナーを、パートナー向けに開催した。同社によると、Exchange 2000 Serverはもうすぐ出荷準備が整うという。
Exchange 2000 Serverは同社のメッセージングプラットフォーム製品だが、電子メールやディスカッションなどの従来のグループウェア的な機能に加え、Active Directoryとの統合やWeb Storage System、さらにExchange 2000 Conferencing Serverによるインスタントメッセージングやビデオ会議などが新機能として追加されている。
セミナーでは、数千を超える大量のメールボックスをExchange 2000 Serverのクラスタを使って集中的に管理する事例や、Webブラウザからメールボックスへのアクセスを受け付けるフロントエンドサーバを別途もうけ、大量のWebアクセスに対する負荷分散を実現する事例、ビデオカンファレンスの導入事例などが紹介された。
同社製品マーケティング本部 Exchange Serverプロダクトマネージャー藤縄智春氏は、「Exchange Serverの本領を発揮するのは、Exchange 2000 Enterprise Serverだ」として、パートナーに対して積極的にExchange 2000 Enterprise Serverのシステム提案を行うよう呼びかけた。
Exchange 2000 Serverの最大の特徴はActive Directoryとの統合かもしれないが、もっとも興味深い機能はWeb Storage Systemだろう。このシステムは、メール、通常のファイル、Weページの境界を取り去る。Exchange 2000 Serverに保存されたものは、メーラから参照するとインボックスやフォルダの中のメッセージとして見え、WebブラウザからはOutlook Web Access機能によるメーラからインボックスにアクセスできる。しかも、エクスプローラやオープンダイアログからは、ふつうのファイルサーバのようにアクセスできる。つまり、Exchange 2000 Serverのフォルダやインボックスにデータを格納していれば、アクセス手段を選ばずにアクセスできる。
前バージョンまでのExchange ServerはSMTPやPOP3、NNTPなどの通信プロトコルを内蔵していたが、今回からそうしたプロトコルの扱いはすべてInternet Information Serverにまかせてある。Exchange 2000 Serverは、Web Storage Systemに象徴されるような、メッセージング機能を持つインテリジェントなストレージを指向しているようだ。
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マイクロソフトのExchange
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Exchange 2000 Cafe
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