JavaとXMLに傾倒するオラクル
2000/9/12
自らを“Sumou”と称してユーモラスにアプリケーションの開発ツールを紹介する米Oracle バイスプレジデント レネ・ボンバーニ氏 |
9月11日に日本オラクルが横浜パシフィコで開催した「iDevelop2000」で、オラクルは集まった開発者に対して同社の技術的な方向性を明確に打ち出した。インターネット標準技術としてのJavaとXMLの推進だ。
基調講演に登場した米Oracleのバイスプレジデント、レネ・ボンバーニ氏は、Oracle8iのiFS(Internet File System)は、数値や文字型などの定型データのみならず、HTML、マルチメディアなどあらゆるコンテンツを格納し、サーチ可能なプラットフォームだと表現した。同氏は、いままでコンテンツを格納していたファイルシステムはOSに依存した存在であり、10年前からほとんど進化していないと指摘。iFSはOSに依存せず、あらゆるデータを格納でき、ファイルシステムよりも高速にサーチできる、インターネットに最適なデータストアであるとした。
同氏は、そのiFSを含むOracle8iプラットフォーム上で同社の開発ツールJ Developerを利用して、Webページのパーソナライズ機能、ポータル機能などを、ほとんどプログラミングすることなくウィザードなどの操作で実現してみせた。すべてのアプリケーションはJSP(JavaServer Pages)やJava ServletなどのJava技術によって開発されており、Javaの実行環境が内蔵されているOracle8iならば、iFS上のマルチメディアデータを簡単にWeb化し、パーソナライズなどの処理も容易に実現可能であることを見せつけた。
「Javaはインターネット時代に不可欠なものだ」(ボンバーニ氏)。
基調講演に続いて行われたセッション「インターネット時代のJava&XMLソリューション」でも、アプリケーション開発はJavaで、データはXMLで、という標準技術の利用が強調された。オラクル製品のXMLサポートは、特定のXML対応製品があるわけではなく、XDK(XML Developers Kit)のようなツールなどの形で提供されている。これを利用することで、すでにOracle8iでXMLを利用することが可能となっている。
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