EJBコンポーネントに関する規約を策定するコンソーシアムが発足
2000/9/21
日本IBM、富士通ら6社は、9月20日に、EJB仕様に基づくコンポーネントに関するコンソーシアムを10月6日に設立すると発表した。コンソーシアムの名称は未定で、会長にはNTTコミュニケーションウェア代表取締役松尾勇二氏が就任する予定だ。発起人は、イーシー・ワン、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションウェア、川鉄情報システム、日本アイ・ビー・エム、日立ソフトウェアエンジニアリング、富士通の6社。設立の目的は、EJBコンポーネントの可搬性の実現と、コンソーシアムが策定する規約に準拠して作成されたコンポーネントの流通・普及。
左から、ECワン、NTTコミュニケーションウェア、富士通、日本IBM、日立ソフト、川鉄情報システムの各代表者 |
可搬性が認められるコンポーネントを利用することにより、コンポーネント開発者、コンポーネントを利用するアプリケーション開発者がアプリケーション・サーバの違いを気にすることなく開発でき、さらにそれらを組み合わせることにより開発期間の短縮化が図れるという。
具体的には、年内にも異なるベンダーのアプリケーション・サーバ上で動作するEJBのコーディング規約を、2001年4月にコンポーネントの品質に関する規約を策定し、EJBコンポーネントの流通を促進していく。活動は、ポータビリティ、品質情報公開、デザインの3つの部会で行い、成果は原則として無償で公開する。現在のところ、活動期間は2003年9月末までの予定。成果を海外へ発信する予定もあるという。
発表の席で、富士通代表取締役社長秋草直之氏の「IBMさんと並んで座ることは長い歴史の中で初めて」という言葉を受け、IBM代表取締役社長大歳卓麻氏は、「意味のある発表。共同で取り組み業界全体の生産性を向上させたい」と語った。
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